第二章
私の家は六階建てマンションの五階、五〇五号室にある。
三LDKで、私が小学校四年生のときにお父さんが思いきって購入した場所。
普段は共働きのため夜の七時過ぎまでは誰もいないことがほとんどだけど、土日は仕事が休みなので家族三人がこうして揃う。
「ねぇ、お父さん。お母さんでも良いんだけど……」
リビングへ向かい、テレビを観ていたお父さんとキッチンで夕飯の支度をしていたお母さんへ声をかける。
「ん? どうした」
ゆっくりとした動作でこちらを向き、お父さんが微笑む。
「
お父さんの横に腰掛けながら、私は瑠璃先輩たちと出かけたあの山の名前をだす。
「九引木山? ……ああ、知ってはいるけど、あの山がどうしたんだ?」
「別に大したことじゃないんだけどさ、あの山に噂って言うか古い言い伝えみたいなのがあるって友達から聞いたんだけど、何か知らないかな?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます