第二章

 自分の口にする台詞ながら、偉そうな言い方になっているなと自覚する。


 おばさんは思案するように黙り込み、それから私と天音を交互に見つめてきた。


「珠美ちゃん。この子、学校でもそんな酷い状態なの?」


「はい。どう言えば良いのか……フラフラしてるって言うか、意識が常にぼんやりしてるような、そんな感じで」


 この数日の間、天音を見ていて思ったことを素直に答える。


「……そう。天音、あなたやっぱりどこかおかしいのかもしれないわね。親だけじゃなくてこうしてお友達にまで迷惑かけてるんだから、今夜お父さんが帰ってきたらきちんと話し合って、一回ちゃんと検査してもらいましょう。ね?」


 そう母親に言われても、天音は優柔不断そうに俯いて視線を合わせないようにしているだけ。


「実はお父さんね、二日くらい前に珠美ちゃんと同じこと言ったの。医者に相談してみようかって。最初は生理でもきてるのかと思って気にしないようにしてたみたいだけど、わたしがそんな感じじゃないって言ったら一気に心配になったみたいで」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る