第二章

 なるべく、要点だけを簡潔に伝えなければ。


「その、私なんかがこんなことを言うのはあつかましいかもしれませんけど、天音のことを一度病院に連れていってあげてはもらえませんか?」


「え? ……それは、どういうこと?」


 浮かべていた柔らかな笑みを微かに薄め、おばさんは小首を傾げる仕草をみせる。


「今おばさんが言ったように、天音、ここ最近元気がないんです。顔色は優れないし、授業中もぼーっとしてること多くて。体育もずっと休んでます。食欲がないのだって、今日もお弁当残してたし。天音、絶対どこか悪くしてる気がして。本人は平気だからって言い張ってるけど、そんなわけありません。おばさん、明日にでも一度、天音のことをお医者さんに診てもらった方が良いと思います」


 私が話している途中から、おばさんの表情に笑みが消えていた。


「おばさんは気づいてませんか? ここ一週間くらいの間“だけ”で、天音一気にやつれてますよね? 風邪とかひいてるわけでもないし、こんなことになるなんておかしいと考えるのが普通です」

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