第二章
見ると、天音は口元を歪めながら弁当箱の上に箸を置いたところだった。
「どうしたの天音。食欲ない?」
気遣うように声をかけると、天音は目の前の弁当箱に視線を落としたまま小さく首を横に振った。
「ううん、別になんでもんない。ちょっと気分が優れなくて」
そう言ってぎこちなく笑う友人の顔色は、以前のように蒼白になっていた。
四日前に保健室へ連れていった日以降、天音の様子はずっとおかしなままだ。
きちんと学校には来るし授業も体育以外は最後まで受けているけれど、常にフラフラしているというか、前以上に元気が無くなっているように感じる。
「ここ数日ずっと思ってたんだけど天音さ、だんだん様子がおかしくなってきてない? ずっと体調不良続いてるみたいだし、傍目にもげっそりしてるって言うか、痩せてきてないかな?」
元から細い体型ではあったけれど、この数日間だけでさらにスリムになってきているように見える。
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