第55話 読書ノート 4
へえ、ゲームシナリオコンテストですか。すごいですね。みなさん、頑張ってください。おいらはゲームなんかやらないし、興味ありません。人生がゲームみたいなものだからね。それに、シナリオでしょ。小説と違うじゃん。マルチシナリオとか全部考えるの? 素人には酷だなあ。小説書いている方が楽だな。ゲーム業界ってなんか厳しそう。
はい、ここから本題です。今日読み終わった本は、田中啓文『イルカは笑う』河出文庫です。少し前に新聞か雑誌の書評に載ったそうです。ちょこちょこ売れたみたいです。
おいらが田中さんを知ったのはもう、十年前か、ああ、歳をとりましたな。まあそれはともかく、十年前にハヤカワ文庫の新刊コーナーで『蹴りたい田中』という、馬鹿げたタイトルの本を見つけた時からです。若い人には何のこっちゃと思う方もいらっしゃると思いますが、最年少で芥川賞を獲った、綿矢りささんの『蹴りたい背中』のパロディーです。よくわからなかったら自分で調べてください。
この本がぶっ飛んでいた。内容はおぼろげにしか覚えていないけど、田中さん作中で失踪してついに発見されなかったんじゃないかな。で、おいらの苦手なSFだったんだけれども、ギャグ満載でなんとか読めました。
田中さんは、SF、ホラー、ミステリーと多彩な才能を発揮します。おいらが読んだのは『ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺』のシリーズ。『UMAハンター馬子』『落下する緑 永見緋太郎の事件簿』シリーズ『こなもん屋うま子』シリーズ『鍋奉行犯科帳』シリーズなどである。全部は網羅できないや。非常に多作でもあります。
この中でおすすめは『落下する緑 永見緋太郎の事件簿』と『こなもん屋うま子』です。特に『こなもん屋うま子』は抱腹絶倒、さらに腹が減ります。空腹時にはご注意を。
さて『いうルカは笑う』に話を述べよう。期待して、第一話を開くと、SFだった。しかも短編集。さらにギャグがわからない。こいつはやっちまったなあと思いました。しかし、徐々に田中さんらしさが出てきて、落語あり、関西弁あり、ギャグありと、読んでるおいらをホッとさせた。田中さんはやっぱり関西弁じゃなきゃ、面白くない。
余談だが、田中さんはFacebookをやっていて友達になろうと思えばなれる。でもおいらは友達になるなんて図々しいことは恐れ多くてしていない。
これからも活躍の期待される作家さんである。
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