第24話 昨晩の出来事

 昨日の夜、ちょっと自殺の練習をしようと思って、処方薬Nを三十錠ばかり飲んだ。睡眠薬もいつもの倍飲んでみた。別に、本気で自殺する気はないし、この量では自殺できないはずだ。

 そのあとの記憶が曖昧なんだ。ツレが帰ってきて、おいらが豆腐を食べたところまでは覚えている。そのあとが分からない。何をしたかも、どうやって布団に入ったかも、カクヨムを見たことも分からない。


 気がついたら、朝だった。


 寝たと言うより気絶した感じ。右半身が麻痺して、立ち上がるのも不自由。トイレに行くのに何分かかったか。水を飲みに冷蔵庫へ行くのに何分かかったか。

 この薬百錠飲んだら本当に死ぬなと思った。怖くなった。本当に、最期の最期の時まで、百錠飲むのはやめよう。しかし、希死念慮のある患者によく三百錠も処方するよな。いつやっちまうのか分からないのに。


(この文章は自殺を推奨するものではありません。作者はぴんぴんしています)

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