第80話
「――《優良者》レインフォートの徒弟、オルレイウスとォ、《壊剣》ヒュセイノフの徒弟、《
尖塔をいくつも重ねた城のような《冒険者ギルド》の本館と円筒形に見える資料館、ギルド運営の鍛冶屋・厩舎・卸問屋・鑑定屋など数々の建物が並ぶ一画。
複数の水路に区切られたひとつの小島のような、催し物が無い催事場のような趣きの場所に、オルレイウスは立っていた。
《
「配当は?」
「今んとこ、《憤涙》が1.1で、ガキが10倍ぐれえだァ」
「《憤涙》に銀貨一枚」
「オレぁ、ガキに黄銅貨二枚」
周囲を取り囲む大勢の《冒険者》たちから聞こえる、そんなやり取りを聞きながら、オルは眼の前の白銀の鎧をまとった青年を見つめていた。
どうしてこうなった、と考えながら。
オルにしてみれば、あの時のルクレシアの行動は完全に虚を突いたものだった。
加えて彼女との距離が近すぎたゆえに、オルは掴まれるままになったのだと言えるだろう。
――油断。
その時、オルは後悔に苛まれながら、屈み気味のルクレシアの表情を窺った。
握られたオルだけではなく、握ったルクレシアもまた動きを止めていた。
ルクレシアが停止した理由は定かではないが、おそらくは予想外の感触に驚いたためだと思われる。
ちなみに、オルレイウスが固まった理由は死活問題だったからだ。いろいろな意味で。
「どうしたのだい? ルクレ
ひとり状況を把握できないでいるシクストゥス・ラインバッグだけが、不思議そうに首を傾げていた。
オルにとっては幸いにも、ルクレシアの体が陰になってシクストゥスには事態が判然としていなかったようだ。
驚愕の表情と伴に先に動いたのはルクレシアだった。
彼女はそろりとオルのローブの中から、右手を抜き出すと、オルの股間を指さしながら立ち上がる。
そして、訴えるようにシクストゥスを振り返ると口を開いた。
「は、はいて」
「受けます。決闘」
彼女の言葉に、かぶせるようにしてオルはそう言ったのだった――
「おい、てめえのパーティーメンバーだろ? 賭けてやんねえのか?」
賭け金を集める籠を差し出しながら、ルクレシアにそんなふうに声をかける男がいた。
だが、人垣の最前列にどっかと腰を下ろした彼女は男を無視している。
ルクレシアの剣呑な視線はただオルレイウスのみに注がれていた。
「義理があンだろうがッ。ちっとは、出せよ! なあ、おい!」
なおしつこく声をかける男を一瞥もせずに彼女は、胸の谷間に手を突っ込み布袋を取り出して、差し出されていたオルの籠のほうに入れた。
男は布袋の重さに驚いていたが、ルクレシアはそれもどうでもいいと言わんばかりにただただオルを見つめている。
彼女の顔には生気がなく、代わりにその瞳には奇妙な熱があった。
オルは彼女の視線を煩わしく思いながら、周囲を見回した。
数百人からの人だかりが水路の上に舟まで浮かべて、オルとシクストゥス・ラインバッグを取り囲んでいる。
このすべてが《冒険者》だというのであれば、《冒険者》とは余程暇な職業らしいとオルは考える。
「あれが、《優良者》の徒弟か? ずいぶン若えし、弱そうだし、選りによって《魔法剣士》らしいじゃねえか?」
「《優良者》が採った徒弟だぜ? なんかあるンだろうさ」
嫌でも耳に入る会話より、オルの注意を引いていたものは、彼が置かれた状況だった。
はいていない――そう、ルクレシアはシクストゥスに訴えようとしていた。
つまり、「はいていない」ということは傍若無人に振る舞う彼女を黙らせてオルを睨ませる程度に尋常ならざることなのだ。
ずっと、
ルクレシアが騒ぎ立てないこの状況を、好意的に捉えるべきか否か、オルレイウスは頭を悩ませていた。
そして、さらに彼を悩ませていたのは、この即席の闘技場の大きさだった。
オルの歩幅で直径おおよそ五十歩ほどの人垣で作られた円。
もちろん、屋外のこれほど人目がある場所で全裸になれば即、神罰が下るだろう。
地面は
陶製板の強度はそれほどではないが、打ち固められた地面にはかなりの強度と地力があるように思えた。
遮蔽物は無いし、逃げ場も無い。
ローブのポケットの中にはいつも持ち歩いている糸杉や杉、樫やヤドリギ、ツタなどの種。
腰には、イルマから譲り受けた愛用の剣。
相手は《上級冒険者》で、本人の言葉を信じれば才能に溢れる使い手らしい。
――最善手は望むべくもない。では、次善の一手は?
出来ることなら目立つ行動をオルは避けたかった。
どこから追手の耳に入るか、わからないから。
だからこそパーティーに隠れての行動を望んでいたのであり、それこそが最初に決闘に応じなかった理由でもあった。
だが、今は不動のルクレシアの姿がオルの視界にちらついている。
彼女はオルレイウスに利用価値が無いと判断すれば、彼が「はいていない」という事実を暴露するのではないか。
この状況において次善の手とは全裸にならずに眼の前の青年を退けることだろう。
オルレイウスに、ルクレシアにとって十分に利用できる相応の力があることを示し、だが、それが大きな話題になってしまってはいけない。
そう考えているオルレイウスに、《
『オル。親愛なる宿主、オルレイウス。親切な《蛇》は忠告する。脱げないなら、戦うな』
その進言に、オルは疑問を覚える。
シクストゥス・ラインバッグは、それほどに強敵なのだろうか、と。
『厄介なのは、あれよりも、あれの腰にあるもんだ。抜かせちゃならぬ、オルレイウス』
《影の中の蛇》は相変わらず無茶を言うとオルは考える。
それにしても、あの長剣にどんな問題があるのだろうか。
そんなことをオルが考えていると、シクストゥスに駆け寄る者がいる。
そして、腰に長剣を提げているシクストゥスに新たに長剣を一振り渡している。
オルの視線に気づいたように、黒髪を掻き上げた青年は白い歯を見せた。
「やはり、この、私が持っている《
《神器》――つまり神々が製作した器物。
その存在は、オルも書物かなにかで聞き知っていたが、目にするのは初めてだった。
オルは内心、《蛇》の忠告が的を射たものであると認める。
だが、シクストゥスは微笑みと共にオルに言う。
「これは、使わない。オイ・インモウヤロウくん。君との決闘は、この、私にとっては、昼食前の軽い運動なのだ。……君という将来有望な若者に、この、私のような実力者がいる――君よりも上位の者がいるということを理解してもらうための、言わば慈善事業に過ぎない。だがね、少しだけ期待をかけてもいるのだ」
言い方、とオルは思ったが、その前に言うべきことがあった。
「僕の名前はオルレ」
「まあ、聴きなさい。この、私は才能に溢れているために、今まで好敵手というものを得られなかったのだよ。……クローラル家のリザルくんなどには大いに望みをかけていたのだが、ね」
シクストゥスは首を振って髪をなびかせる。
そして、長い髪を浚った指をオルに突き付けた。
「光栄に思いたまえ、オイ・インモウヤロウくん。君は、この、私に期待されているのだよ」
オルがもういいやと考えたとき、またひとり人垣から男が進み出て来て、オルとシクストゥスの中間に立った。
さきほど、ふたりの名を声高に叫んで決闘を触れ回っていた男だ。
「野郎どもォ、賭け金の受付を締め切るぜェ! 次にィ、両者、助太刀は許さねえッ!! そンで、勝敗はどッちかの敗北宣言か、気絶か、死亡だァ!!」
人垣からやんや、やんやと喚声が上がる。
「さァ、テメエらの手並みを見せやがれッ!」
男がそう言って剣を空中に突き挙げた。
どうやらそれが開戦の合図だったようで、オルとシクストゥスに野次とも応援とも知れない言葉が投げかけられる。
シクストゥスがゆるりと切っ先をオルへと向けて半身の構えをとる。
彼の右手に握られた片刃の長剣は、地面に並行に寝かせられ、畳んだ右腕と右足と右半身をオルに向ける。
オルレイウスもまた、鞘を払って愛剣を抜いた。
相変わらず剣が重いとオルは感じる。
が、今のオルは一枚しか身に着けていないのだ。
デモニアクスの邸宅で働いているときよりも、かなりマシな状況ではある。
問題は、それでもオルがかなり弱体化しているということだった。
戦歴豊富なオルレイウスといえども、衣服をまとった状態で闘いに臨んだ経験は数えられる程度。
強者とのまともな戦闘はといえば、現在の主人でもあるレシル・モリーナ・シュバリエ・デモニアクスとの戦闘ぐらい。
だが、これからはそれが常態にならなければならない。
オルはそんな決意とともに柄の握りに力を籠める。
師の仲間たちほどの手練れが、オルのパーティーに入ってくれる可能性は、規則の上でも実力的にもほぼ皆無。
それどころか数段落ちる《冒険者》であろうとも、オルレイウスが実力を示せなければ離れていくだろう。
オルは考える。
オルひとりが突出するパーティーは論外。かと言ってオルが仲間の足を引っ張るようでは、お話にならない。
必要なのは、頼れるが、同時にオルが貢献できる仲間だ、と。
そのためには、着衣状態での全力がどの程度の相手に通用するかを知らなければならない。
まして、《戦士》を獲得できていない現状、オルは服を着たまま矢面に立つ可能性が高いのだ。
《上級冒険者》であるというシクストゥス・ラインバッグに勝てなければ、オルの願いは叶うまい。
彼は慎重に十五歩ほど先で佇んでいるシクストゥスの挙動を観察する。
背筋を伸ばし大きく半身に構えたその体勢は、あまり見ない構え。
通常、人間は正面に的を置いたほうが全身の力を込めやすいからだ。
半身に構えるということは、防御に比重を置いていると同時に、それでも相手に十分な傷を負わせられるという自信の表れでもあるだろう。
剣身を地面と水平に寝かされた剣は、間合いを測ると共に、切っ先での攻撃を狙っている。
つまり、刺突。
その剣先がゆっくりと下げられる。
「挑むことが怖ろしいのかな?」
微笑を浮かべたシクストゥスの言葉。
周囲からは動かないふたりに対して野次が飛んでいる。
「怖れがないと言えば、ウソになるでしょう。……でも」
オルもまた微笑を返した。
青年は少し首を傾げて見せる。
「《戦士》は高みに昇ることを熱望するものです」
オルはその言葉と伴にじりっと間合いを詰める。
シクストゥスがそれを受けて剣を構え直した。
「気概を見せることができる者は、好ましい」
そう言い終えたシクストゥス・ラインバッグは、微笑を収めて大きく右足を踏み出した。
オルの予想を上回る遠間からの攻撃。
全裸のオルならば余裕で見切れる速度のはず。
だが、今のオルの眼では《
予め相手の攻撃を予測していなければ、正面から食らっていたことだろう。
シクストゥスの脇腹に付けられ畳まれていた腕が伸びる。
剣速は速く、今のオルの身体能力では躱しがたい。
鈴が鳴るような高い音と、一瞬の火花。
「おおォ!」
喚声に包み込まれる。
シクストゥスの剣刃に剣身を当てて一撃を逸らしたオルは、彼の死角へと回り込みながら距離を取った。
そして、正面に剣を構え直す。
シクストゥスはオルを剣先で追いながら、ちらりと自分の手許を確認した。
そして、ふたたびオルを視界に収めて少々強張った笑みを見せる。
「……この、私の初撃を、無傷で避けた者は、多くはないのだが……」
オルは冷静に相手の戦力を分析していく。
想定を超える間合いと速度、そして鋭利な一撃だったが、その重さは想定内。
着衣状態で闘った相手の中でおそらくは最強の敵であるレシルの一撃よりは、ずいぶんと軽い。
だが、引手が速く構えに乱れが少ない。それは連撃が可能であることを示唆している。
連撃のすべてを捌き切ることは困難だろうが、できなくはなさそうだ。
オルは片手で剣を構えて間合いをとり、ゆっくりと相手の右肩の裏へと回りながら、左手で少しローブのポケットの中を探った。
シクストゥスもまた剣先と共にじりじりと足を動かし、オルの動きについてくる。
――オルレイウスは一般的な《魔法剣士》の戦闘方法を知らない。
知っていたとしても、それが現在のオルに可能であるとは限らないし、彼に適した戦闘方法ではないかもしれない。
また、体に描かれた《呪文》を使用することも避けるべきだともオルは考えていた。
人目があり過ぎるということが一点。
そして、なによりもオルがこれから探索に向かう場所が問題だった。
オルが資料に目を通した限りでは、《アブノバ鉱山》の坑道は大部分が低く狭い。
不毛と言える鉱山の坑道内で植物を枯らせる《植物魔法》は意味がないし、加減不可能な《大地魔法》も《大気魔法》も使い道がない可能性が高い。
そう、今、オルは次の探索で自分がどのようにして役割を果たすべきかを模索していた。
彼に課せられることになるであろう役割とは、盾、だ。
では、坑道を最前列で進まねばならない彼は、どのようにしてパーティーに襲いかかる脅威を阻むべきだろうか。
たった今、シクストゥスの刺突を捌いたように、高速の攻撃を防ぐことは可能なように思える。
しかしながら、真正面から重量のある攻撃を受け止めることは全裸にでもならなければ不可能だろう。
もちろん、オルに全裸になるつもりは無い――
――突き、突き、突き。
伸ばされた背筋と脇腹を晒すような半身の姿勢と、直角に揃えられた足先。
そこから伸び縮みするように規則的に動く右腕と右手。
優雅とも言えそうなキレイな構えだと、オルは思っていた。
だからこそ読み易いとも。
刺突が繰り出されるタイミングは、シクストゥスの足先が教えてくれる。
そして、軌道を目で捉えることは難しいが、それは引手と発射される直前の構えの向きによって知ることができる。
正直で癖が無いからこそ、それが癖であるとも言える。
乏しい体力を温存するためにオルは中段に構えた剣の剣身を、十分に速度が乗った相手の切っ先の進路上に添えるように置いておき、ぶつかる瞬間に握りを両手で絞り込む。
剣の重心とオルの刹那の体重移動。
それが、小さな動きでシクストゥスの素早い連撃を無力化していく。
オルの剣も僅かながら逸らされるが、鋭い刺突はそれよりも大きく逸れる。
シクストゥスの高速の引手はオルに反撃の機会を与えないが、同時に相手はオルの体に傷をつけることができない。
硬質な音が響くたびに、ふたりの剣が火花を散らす。
だが、どちらにも小さな傷さえも付かないのだ。
やがて首を捻りながら、シクストゥスが軽やかに距離を置いた。
そして、オルレイウスを凝視する。
その端正な顔にはありありと困惑が浮かんでいる。
「おいおい、どうしたァ! 目ン玉ついてんのかァ?!」
そんな野次に、シクストゥス・ラインバッグが小さく舌打ちをした。
この青年にしてみれば、相手が血だらけになっている姿が当然のはず。
だが、彼の眼の前の少年は無傷だ。
「……どんな《魔法》を使っているのだい? この、私の鍛えられた肉体と精神には、《幻惑》は通じないと考えていたのだが……?」
オルは首を横に振った。
オルレイウスはまだ《魔法》を使用していないのだから的違いだ。
端正な顔をゆがめるシクストゥスは、どうやら己の突きの軌道が途中で逸らされるという微妙な手応えに狼狽えているようだ。
オルの前に立つ青年は間違いなく一段抜けた技量を持っている。
そして、並み以下の連中ではオルレイウスのような芸当は《技能》が追いつかないためにまかり間違っても叶わないし、練り上げられた《技能》を持った者ならばもっと単純な対処をするだろう。
鍛練のすえに高等な《技能》を獲得した者ならば、研鑽に耐えた肉体を持っているからだ。
困惑、混乱。
おそらくはシクストゥスがかつて経験したことのない方法で、オルレイウスは彼に対抗していた。
「思ったよりも、一撃が軽いですね」
オルの言葉に、周囲から「いいぞ!」という野次が飛び、シクストゥスの顔が強張った。
――この決闘を受けてしまったからには、この場は得難い鍛錬の場でもあるとオルは認識している。
そして、それをより有意義なものにするために、もっと重い攻撃を彼は欲していた。
脆弱な現在のオルの肉体では受け止められないはずの一撃。
それを捌くことを可能とするような戦闘法の確立を目指すのだ、と。
もちろんのこと、オルをこれから待ち受ける探索においては装備を重ねることは更なる弱体化を招くだけであって採算がとれない。
《技能》によって効率的に乏しい体力を運用するとともに、効果的な《魔法》の行使方法を模索しなければならない。
坑道内でも、この広場にも植物の種が落ちているとは考えにくい。
限られた
オルレイウスが己に課した課題はそれで、そのためにはシクストゥスにより強い攻撃を放ってもらわなければならない。
だから、挑発を重ねる。
「なるほど、《神器》とやらを使わないのは、僕のような年少者を仕留められなかったときの言い訳なのですね?」
「……この、私――ラインバッグの末裔を」
「あなたは、そうして吐露しているのですよね?
シクストゥスの頬が紅潮し、周囲の人垣の中から「ひゅー」と口笛が鳴った。
「この、……を、そこまで、……する……」
彼が力んでいることはオルの目にも明らかだった。
そして、それこそがオルの望むところ。
洗練された技術を持った者と闘うことは良い経験だが、《
ならば、予測できないような攻撃を繰り出して欲しい。
だが、オルの予想しなかった事態。
「この、
そう言ったシクストゥスの目には、明らかに涙が滲んでいる。
呆気にとられるオルとは異なり、周囲からこれまでにないほどの喚声が上がる。
「来た来た来たァーーッ!!」
そんな喚声を打ち消すように、シクストゥスの長身が沈み込み、大きな一歩を踏み込む。
脇腹のあたりに備えられた握りと柄頭。それがふたたび離れ、腕が伸ばされる。
刹那、オルは見た。
剣の柄を握った右手が、返されるのを。
返される手首に従って、剣身が躍る。
高速の刺突とほぼ同じ速度で繰り出される下段からの斬り上げ。
――がちっ。
オルはすんでのところで、襲いかかる刃を、柄を握り込んだ両手の間で受け止めた。
が、弾かれる。体が浮き、両腕を挙げさせられて、のけ反ってしまう。
両手両腕が痺れるほどの一撃。
後ろへとたたら踏んだオルは、即座に剣を中段へと構え直した。
すでにシクストゥスの構えは刺突を狙ったものに戻っている。
が、さきほどまでとは異なって、沈められた腰とたわめられた背筋は獣のそれのよう。
大きくゆがんだ端正な顔立ちと、その頬をつたう涙。
なるほど。
《
「……その×××ヤロウとの××××は、泣きが入ってからが、本番だ」
そんな小さな呟きが、オルレイウスを凝視するルクレシアの唇から漏れた。
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