第42話
「頭の芯からいい子ちゃんぶってるその男と一緒くたにするな、アークリーくん! ぼくは《
背筋を伸ばして腕を組み、長いまつ毛を瞑ったように目を細めている女性。
コルネリア・ガルバ・ケレブルーム・ネーヴスが、アークリーに唾を飛ばす。
「強硬武派の不忠女め! その口を閉じるがいい!」
僕の腕を取りながら、こめかみあたりに青筋を浮かべた短髪の青年が彼女の言葉に噛みついた。
そのままアウルス・レント・マヌス・ネイウスは、僕の腕を離して二三歩コルネリアへと歩み寄る。
《グリア人》の成年の平均よりも身長が高そうな彼を、《グリア人》女性の平均的な体格で彼より頭が一つ半は低い身長の彼女が睨みあげる。
「はっ! きみが、このぼくに対等な口を利くか! 忠義を振りかざして立身に汲々とする泰平は疾うに過ぎ去ったのだ! それを自覚し給え!」
「この身でも、忠信を愚弄するからこそ貴女の居場所がなくなったということぐらいわかっているぞ! コルネリア・ガルバ・ケレブルーム・ネーヴス!」
「だから、君は馬鹿だというのだ、アウルス・レント・マヌス・ネイウス! 血統に捧げられる忠義など盲目だ! 合理こそが危急を救う! ニコラウス閣下が主導された軍制改革によってもたらされた勝利こそが、それを証明しているではないか!」
言い争うアウルスとコルネリア。
それを仲裁もしないで、少し離れたところからのほほんとした笑顔で眺めるアークリー。
僕は助け起こしてくれたアウルスに簡単にお辞儀して、アークリーに近寄った。
「…………アークリー? どうしてこのふたりがここにいるのですか?」
「え? だって、オルちん、頼りになるやつ欲しいっしょ?」
「……僕は、言わないで、と言ったじゃないですか?」
「でも、もうオレには言っちゃったわけだし、人を選べばいいんでね?」
「誰にも言わないで、という意味だったのですけど……?」
アークリーの顔に硬い笑顔が浮かぶ。
「まじっすか?」
「まじ……本気です」
「……オレ、てっきりオルちんが将来の側近が欲しいもんだと……。だから、オレに集めて来いって言ったもんだと……」
「――深読みです。……完全に」
「そっかぁ……」
アークリーはそこでなぜか気の抜けたように笑う。
そして、口論を続けるふたりに向けて手を振った。
「不忠者! 貴女はマルクス王まで非難するつもりかっ?!」
「君はとことん頭が足りない! 感情的な非難と練られた批判の区別もついていない! いいか、そもそも国防に関しては常備戦力の規模と装備こそが物を言う! 我が国を含む《グリア諸王国》が《ギレヌミア》や《ルエルヴァ》にもっとも劣っているのが、その備えだ! そもそも、冬の間に民を遊ばせておくのが……なんだ、アークリーくん?」
アウルスの一言に倍以上の勢いで返していたコルネリアがやっとアークリーを見た。
「無し無し、無しだから」
「なにがだ、アークリーくん?」
「今日の《人馬》のお宅訪問」
コルネリアの細められた目がちょっと吊り上がる。
《グリア人》によくある丸顔の幼げな顔と不釣り合いのその冷ややかな眼差しが、アウルスから今度はアークリーに向けられる。
「ふざけるなよ、アークリー・ウォード・アドミニウス・ガステール! 君が言ったのではないか! オルレイウスくんが《人馬》に会いに行くから来いと!」
背中まで流れた彼女のこげ茶の長髪が揺れる。
コルネリアは長い髪の先端あたりでそれを結っていて、彼女が大きく口を動かすたびに大きな毛束が別の生き物みたいに動く。
彼女の強い語気に僕はちょっと後退った。
「この身は別だよな、アークリー?」
コルネリアを遮るように、アウルスが一歩進み出た。
アークリーは微笑みとともに首を横に振る。
「いんや、解散」
「――そんなことは許さんぞ、アークリー!」
アウルスの刈りあげられた後頭部の短い毛の下の地肌に朱が差し、その上部に乗っかったような長くて寝かせられていた七三髪の一部が弾けた。
ただでさえ幼顔の人が多い《グリア人》の中でも彼は特に童顔で彫りが浅めだ。
だけど、その顔とは裏腹に身長はアークリーと同じくらい高いし、いろいろと沸点が低い。
「粗暴と言われる《人馬》の元に主が行こうというのに、座して見送る臣下がいったいどこにいるというのだ!」
アークリーに詰め寄って胸元を掴んで揺するアウルス。
脱力気味のアークリーは困ったような笑みを浮かべて、なされるがまま。
それをコルネリアが相変わらず背筋をぴんと伸ばしたまま腕を組んで叱責する。
「おい、アウルスくん! オルレイウスくんの前での乱暴はよさないか! 彼は体が強くないのだぞ! 怯えてしまうではないか!」
「コルネリア! これは臣下の義務以前に男同士の誓いの問題だ! 口を挟まないでもらおう!」
「男根主義の差別主義者め! 君の蒙昧はぼくの手に余る! 君らはそこで永遠に無益な争いに精を出しているがいい! ――さあ、ぼくの馬に乗り給え、オルレイウスくん!」
「――え?」
急に大股で歩み寄って来たコルネリアが僕の腕を掴んだ。
そして、そのままぐいぐい僕の腕を引き、アークリーが持っている手綱のひとつをひったくろうともう一方の手を伸ばす。
「コルネリア! 女性といえどもこの身の主へのその行い、見過ごすことはできないぞ!」
慌てて駆け寄ってコルネリアの肩に手をかけるアウルス。
コルネリアはその手を素早く掴み返すと思いっきり捻りあげ、足首をしならせて彼の膝裏へローキックを繰り出した。
アウルスがあっと声を漏らして体をよじり、地に片膝を突いた。そのまま、コルネリアはアウルスの肩間接を極める。
「その発言こそが君の浅薄を窺わせるのだ、アウルス・レント・マヌス・ネイウス! アガルディ侯のように天与の才がなかろうとも《体術系技能》を向上させれば、一般的に男性よりも腕力の弱いぼくら女性でもこのように君を制圧する程度のことはできるのだよ!」
森の梢を衝くように、背中から真っ直ぐ天に向かってアウルスの右腕が捻りあげられる。
肩関節を極められたアウルスの背中は丸まり、左膝を地につけて悔しそうなというより痛そうに顔をゆがめて、コルネリアの堂々たる言葉を聞かされていた。
だけど、そのままの体勢でなお吼える。
「肩が外れようとも、この身の忠義は揺るがない!」
「その言葉、見事! 妄想と共に死ね!」
死ね、ってなんだ。肩が外れたぐらいで人間は死なないぞ。
力むコルネリアと顔を真っ赤に染めるアウルスに気の抜けた声がかかる。
「やめたげて、コリー。見てるだけで痛いから」
「アークリーくん! ぼくはその呼び方を好まないと何度言えばわかるのだ!」
「やー、もう慣れちまったからなぁ。それよりアウーがかわいそうだから」
顔をゆがめて片膝を地面に付けたままのアウルスが大きな目を見開いてアークリーを睨む。
「アウーと呼ぶのはやめろ! 馬鹿みたいじゃないか!」
「ふん、君はまさしく愚か者だろう! アウルスくん!」
コルネリアの歯に衣着せぬ物言いに、アウーことアウルスの大きな目がぎょろりと動く。
「馬鹿にするなよ、コルネリア!」
「馬鹿を愚か者と言ってなにが悪いというのだ! 事実だろう!」
「――いいかげんにしてください!」
僕は精いっぱい声を張り上げる。肺から空気を出し過ぎてちょっと目眩がした。
ほかの三人が一斉に僕を見る。
「いいですか? アウルス・レント・マヌス・ネイウスさんに、コルネリア・ガルバ・ケレブルーム・ネーヴスさん。僕は」
「ぼくのことは名で呼んでくれて構わないよ! オルレイウスくん!」
「この身ならば、単に『脚』とお呼びください、オルレイウスどの」
話そうとしているのに、早速口を挟んでくるふたり。
少しだけイラッとした。
「……では、アークリーに倣って僕はふたりをそれぞれコリーとアウーと呼ぶことに」
「それは賢明とは言い難いぞ、オルレイウスくん! ぼくは君の前に姿を現したどの子弟よりも有為の人材だ! その呼び方はぼくの勤労意欲を著しく殺ぐことだろう! 確かに、ぼくほどの者になれば日常的に生まれざるを得ない不快感に対してもそれなりの対処法を会得しているものだが、できるだけ効率的な人材活用を心掛けるつもりならば」
「少し黙って頂けませんか! コリー!」
僕は歩み寄って彼女の細められた目の奥の瞳を覗き込む。
「なんだね! オルレイウスくん!」
「ひとつ言っておきますが、僕は雄弁よりも沈黙を、多言よりもそれに伴う実行力と他者の意見を聞き入れる寛容にこそ価値を置きたいと考えています。……あなたの自己評価は大層高いようですが、それに伴う行動を示して頂かなければ、僕はあなたに信頼を置くことはできません! ……それに」
僕は大きく息を吸い込んだ。
「肩を外しても、人間は死なない!」
「わかっているさ! ただ、ぼくは殺すつもりで肩を外し」
「外さないでください! あと、殺意も仕舞ってください!」
コルネリアが首を横に振ると、アウルスの腕と肩から手を放した。アウルスの腕が変なふうに落ちる。
不満顔を浮かべるコルネリアをスルーして、異様に撫で肩になって、腕が微妙に伸びて地上へと垂れ下がるアウルスを見た。
大丈夫? 外れてない? そう訊こうとして口を開いた瞬間、食い気味にアウルスが声を上げた。
「オルレイウスどの! ……この身はすでに貴方に仕えることを決めている。存分に命令を下されるがいい」
引いた。たぶん、彼の肩はなにかの拍子に外れている。なのに、それを一顧だにしない。
今までも空気を読めてないと思っていたけど、この人は思ったよりも危ない人のようだ。
「……アウルスさん?」
「ぜひ、アウーと」
「……アウーさん、ちょっと黙っていてください……」
アウルスは、ほうっという吐息と共に口を閉じた。
「それでは改めて、僕の口から言いましょう。……解散です。……アークリー、アウーの肩の手当てを」
「それはできない、オルレイウスくん!」
コルネリアの宣言。アウルスも高速で首を横に振る。
ひとりアークリーだけが手綱を木の枝に預けて、馬の背中の皮袋をがさごそやっている。
「いいかね、オルレイウスくん! 君と《人馬》たちにどのような密約があるかは知らないが、ぼくには《人馬》たちに提案すべきことがある! 現在の《人馬》運用法は言ってしまえばひどくお粗末だ! だから」
「これは、父と伯父上が決めたことですので」
「ならば、余計になんとしてもついて行く!」
妙な音が森に響く。
そちらを見ると、アークリーがアウルスの腕を布で首へと手早く固定しているところだった。
僕はアウルスを指さしながら、コルネリアを見た。
「仲間の肩を簡単に外してしまうような人を一緒に連れていきたくありません」
「面目ない! 力の加減を誤った! 実践は初めてだったので、つい力が入った!」
ちっとも申し訳なさそうじゃない腕組み姿勢でコルネリアは非を認めた。
「しかし、それとこれとは別の問題だね!」
コルネリアの言葉。
僕は思わずアークリーを見た。アウルスの処置を早くも完了していた彼は、僕に向けてなぜか笑顔を返す。
なにを笑っている。
癖が強い? そんなものじゃない。
このふたりは関わったらダメなタイプの人たちじゃないか。
「アウーはどう思う?」
アークリーの問いに、アウルスは痛んでないほうの腕で自分の脚を叩き、そして僕を見る。
つまり、自分は僕の脚だ、と?
「オルちん、連れてくしかないんでね?」
――僕は、アークリーの笑顔を見て空を仰いだ。
「――ということがあったのです……」
「…………」
アンリオスは絶句していた。彼の背後には百前後の《人馬》が控えている。
今夜は奇襲の決行日ということもあって、なにかあったときにすぐに動けるように率いて来たのだそうだ。
《ギレヌミア人》との距離は近い。
彼らが夜を徹して駆ければ、こちらに攻勢をかけることも可能な距離だ。
今回のアンリオスの担当は、防衛。
ここから遠くない《人馬とニコラウスの壁》の内側では、今ごろ民兵と《騎士》の手による夜警が行われているだろう。
それはともかく……。
「……我らの棲み家に行きたい、と?」
「少なくともぼくはそう考えている! 君たちの戦力と装備をこの目で把握しておきたい!」
アンリオスの言葉に、馬上から目を細めて尊大に彼を眺めるコルネリアが頷いた。
器用に片腕で手綱を引いて馬を操り僕を運んできたアウルスは沈黙している。
「だんな。お世話になります」
そして、馬から降りて笑顔を見せるアークリー。
「……構わんが……馬を潰すほどに駆けねば、我らの棲み家を今夜のうちに往還できぬぞ?」
「虚言を吐くな、アンリオスくんとやら! アークリーは一昨日、朝には開拓村に戻っていた!」
コルネリアの雄渾たる言葉と姿勢にアンリオスも驚いたらしい。
少し唖然とした面持ちをさらし、そして、返事をする。
「一昨夜は、我が腕に抱えて運んだ。……我らの体は馬よりもなお強い」
「よし! 虚言を吐いたと言ったこと謝罪しよう!」
堂々たる謝罪。
アンリオスが僕を見た。
「……なんだ、こやつらは? 我が姿を見ても驚きもせぬぞ?」
「そうみたいですね。……とりあえず、コリー。彼らの装備と戦力については、アンリオスから聞いてください。……それでですが」
僕は背中のアウルスと、隣のコルネリアを順々に見る。
さっきから発言しているコルネリアはもちろん、アウルスにも怯えた様子はない。
「ふたりはアンリオスや《人馬》のみんなが怖くないのですか?」
コルネリアが見返して来る。
「当然だとも、オルレイウスくん! 彼ら《人馬》は現在、《ザントクリフ王国》の傘下にあると父から聞いている! なにを怖れることがあるだろう!」
「…………」
アウルスからは返事がない。
「喋っていいですよ?」
「オルレイウスどのに仕えるこの身に怯懦の心などありません」
なんだかおかしい感じだけど、そういうことらしい。
アークリーが口を挟む。
「だんなにオルちん。こいつらは、オレとは違う方向に馬鹿なんだ」
その言葉にコルネリアとアウルスが一緒になってアークリーを睨む。
けど、彼はのほほんと笑いながら続ける。
「コリーは学園に足を運んだルキウス太子にいちゃもんをつけて追い出されたし」
「いちゃもんではない! 談議を希望しただけだ! それと、コリーと呼ぶんじゃない! アークリーくん!」
アークリーはそれをスルーして次にアウルスを親指で指す。
「アウーは学園にも行かずにルキウス太子をつけまわして除籍されたの」
「……あの方はこの身が忠を尽くすべき方ではなかった。アウーと呼ぶな……」
アンリオスがとび色の瞳で僕を見つめる。
「……大丈夫なのか、オルレイウス?」
「……不安ではありますけど……とりあえず、今日はこのあたりで時間をとりましょう」
ということで、僕らは《人馬とニコラウスの壁》から少々森に入った場所で一夜を過ごすことにした。
アンリオスが《人馬》の首領だと聞いたコルネリアは彼との談議に没頭し始めたし、アウルスはふたりの話を聞いていてと命令するとその通りにしていた。
僕は少し離れたところで全裸になって、アークリーに稽古をつけて、自分の鍛練に精を出した。
……今ごろ、ニックは奇襲に成功しただろうか、そんなふうに考えながら。
〓〓〓
〈――トリニティスのつき、二十八
しまった、しっぱいだ。
……ようやく、小康を得たので書き直す。
――ルエルヴァ共和新歴百九年、ザントクリフ王国歴千四百六十六年、トリニティスの月、二十八夜
奇襲は失敗した。
待ち構えられていたのだ。
それもある程度までは想定していたが、《人馬》たちが予想以上に深入りしてしまったようだ。
《ギレヌミア人》の陣地の前面から奇襲をかけた私たちには、後方を攻めた《人馬》たちの状況は把握できなかった。
だが、夜の森に響いた彼らの
斥候を排除しながら、慎重に進み、こちら側の奇襲はほぼ成功したタイミングだった。
《ギレヌミア人》の野営地に混乱が走ったのを見届け、退避しようとした私の耳に多数の《人馬》の悲鳴が聞こえた。
突撃し、《魔法》によって補助を行おうとしたのだが……。
前回のように《植物魔法》を効率的に用いるための種を仕掛けたり、《呪文》を刻んだりという事前準備が出来なかったこと。
加えて、夜の森の闇による視界不良によって《魔法》の効果範囲はかなり狭められた。
また、あちらも準備を怠っていなかったことが大きい。
横列を五つ並べ、投げ槍を五回に分けて使用してきた。
時間差でこちらを襲う投げ槍に、私は《大気魔法》では防ぎきれず、《大地魔法》の使用を余儀なくされ、己の視界を自ら塞いでしまった。
率いた部隊に待機を命じて、自らが築いた壁の上に立つと、アリオヴィスタスの姿が見えた。
直後、馬を駆って接近していた彼の腕から放たれた投げ槍が私の肩を掠めて抉った。
直撃を避けられたことは幸運だったと言っていい。
どうやらアリオヴィスタスは、《人馬》に被害を与えるだけではなく、私も殺しておくつもりだったようだ。
大規模な《魔法》を使用したことで、私が奇襲に加わっていたことを知ったのだろう。
……いや、それだけではない。
おそらく、自らはどちらにも対応できる位置に、そして後方には精鋭を配置していたのだ。
斥候に兵糧の位置を教えていたこと、それが私たちの耳に入ることも計算の上だったのだろう。
まんまと誘い出されたわけだ。
……しかし、どうやって《人馬》をそこまで誘い込んだのか?
さらに、アリオヴィスタスが指揮を取らずにどうやって《人馬》たちに被害を与えたのか?
《人馬》たちの被害状況はまだわからない。
私の失策だ。
アンリオスならば、その場でアリオヴィスタスの計略を看破できた可能性が高い。
《ギレヌミア人》の騎馬で一夜ほどの距離にまで近づかれてしまったことで、こちら側の守備に気が行き過ぎた。
おそらく、私たち《ザントクリフ軍》が《ギレヌミア人》に与えた被害よりも、《ギレヌミア人》が《人馬》に与えた被害のほうが大きかっただろう。
――奇襲は完全に失敗した。
問題は善後策だ。今のところ、《ギレヌミア人》がこれ以上の追撃を我々にかけてくる気配は無いが、このまま《人馬》たちの状況がわからないまま《ギレヌミア人》に侵攻されれば、詰む。
一刻も早くアンリオスに会わなければ。《人馬》たちが全滅していない限り、アンリオスへ遣いが走るはず〉
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