第33話



「彼奴らの軍勢の陣容を捉えた。……予測したより数が多い」


 僕の目の前の、岩によって補強された壁がそう喋っていた。

 正確にはその向こう側のアンリオスが。

 彼のれた声は冷静にというよりは、いつも以上に冷ややかに思えた。


「きみらの姿は確認されていないか?」


 僕の隣に立つニックがアンリオスに問う。


「知っておるだろうが。遠矢を放つ我らの目は良い。オルレイウスの要望通り慎重を期しているゆえ、問題はなかろう」


 アンリオスはなお冷ややかにそう言った。


 ニックとアンリオスの打ち合わせは、あれからも定期連絡の頻度を超えて行われていた。

 ニックがマルクス伯父に提案して、僕らは城から北の森までの移動時間を削るために先日、森の端の開拓村に引っ越していた。ガイウスは本宅で留守番。

 引っ越しは未来の領民候補のみんなに手伝ってもらったんだ。



 アガルディ侯爵家の領地になった北の森は、その南側と東側をウォード伯領に囲まれるような形になってる。

 東側の境界は二股に分かれた街道の本道で、南側の境界は木の柵だ。

 いちおう、将来的には木の柵の北側から今僕たちの立っている壁の南側辺りまでは開墾する予定。

 マルクス伯父、そしてニックとアンリオスの協議によると、まだまだ数年以上先の話。


 だから、僕らが今住んでいる開拓村はウォード伯の領地を間借りしていることになるし、冬の間ここにいる人々は現在のウォード伯の領民ということになってる。

 実際には、耕作地を引き継げないような農家の次男より下とか、開拓募集に強制的に参加させられた家なしの鼻つまみ者なんかもいるらしい。


 以前はちょっとした喧嘩騒ぎなんかも起こっていたらしいけど、《人馬ケンタウルス》の襲撃以来、街に逃げ帰った人も多かったし、今は騒動らしい騒動はない。

 《人馬》の開墾協力の噂を聞きつけて、恐る恐る戻って来た人たちも静かだし、突然の徴兵のせいでみんなちょっと不安がって元気がない。


 そんなときに来た僕とニックは、だいぶ歓迎されてる感じがある。

 『魔術幕僚長』と侯爵家の継嗣が来たんだから、なにかあっても《騎士》が護りにくるんじゃないか、……みたいな空気を感じる。

 ついでに言えば、これまでこの国でかなり影が薄かったらしいニックの名前は、春からかなり開拓村を初めとして浸透しつつある。


 森の中に一瞬で要塞を築いてみせた。竜巻を作り出すことができる。《人馬》が襲って来なくなったのも、アガルディ侯爵の婿のおかげだ。

 そんな噂が流れているらしい。


 まったく根も葉もないわけじゃない。

 治安維持には役に立っているみたいだから、放っておこうというのがニックの方針だ。



「《ギレヌミア人》の数は?」


 ニックの問いにアンリオスが鼻を鳴らした。


「おおよそ六千。それに百程度の《グリア人》の奴隷を従えているようだ。多くの《ギレヌミア》に見られるごとく、騎馬一騎につき従士ひとりが付き従っている。騎兵はおおよそ半数と見る。……どのようになしたかはわからぬが、元よりこの辺りに在った氏族をひとつ従えているようだ」

「六千か……」


 ニックの深刻そうな呟き。

 六千人の《ギレヌミア人》。勝算はあるのだろうか?


「そちらはどうなっておる?」

「ああ、こちらは予定通りだ……」


 ニックがアンリオスにこちらの状況を説明し始めた。



 召集された民兵は三千人ほどらしい。

 今は日に一度、休耕地の上で武官派の貴族が音頭をとって訓練をしているそうだ。休耕地にはいくつか天幕が建てられて、訓練場と諸侯たちの兵営代わりになっていた。

 そこでは今日も《騎士》たちによって軍の編成、軍紀の徹底や、指令系統の確認が行われてるはず。


 そして、小隊ごとに与えられた役割に応じて、訓練も開始されている。

 小隊の編成は割り合い簡単なものらしくて、街の区画ごとの顔役や区長がそのまま小隊長を務めるらしい。


 この軍の最小単位はいちおう十人。什長と呼ばれる彼らには、面倒見のいい壮年の人が推薦されたり、区長や顔役から指名されたりしたみたい。

 で、什隊を十個集めた小隊の規模は百人。その小隊をふたつ合わせて中隊を作った。

 中隊長には、《騎士》を含めた一部の貴族が任命されて指揮をとる。


 什隊には九人の隊もいて、厳密に小隊が百人になるわけじゃないから、中隊も必ず二百人というわけにはいかない。

 だいたい、二百人ぐらいの中隊が全部で十五。

 そのうち、ひとつの中隊は大工組合の親方連が什長を務める《工兵》部隊だから、実際の戦力は二千八百ぐらいらしい。

 そこに、武派諸侯が率いる二百七十人ほどの《騎士》と、その従士の半分農民みたいな人たちが五百人ほどで構成される主力部隊と弓兵隊。

 そして、冬の前に商人の護衛なんかで来てこの街に滞在していた《冒険者アルゴノーツ》二十名を雇い入れ、構成した小部隊。

 さらに、ニックを含めた十人の《魔法使い》。


 というわけで、国軍の編成は次の通り。


 歩兵中隊十四、二千八百人。

 工兵中隊一、二百人。

 主力騎兵中隊二、四百人。

 主力近衛中隊一、二百人。

 弓兵中隊一、二百人。

 遊撃什隊二、二十人。

 《魔法使い》九人は、近衛中隊に編入。


……そこに、高級貴族しか知らないけれど、《人馬》千が含まれる。


 ということで、使用人や奴隷なんかを含めると五千人を大幅に超える大群になる。


 装備については《ルエルヴァ共和国》なんかでは自分の財産で用意するらしいのだけど、《グリア諸王国》においては国家が用意するのが基本だそうだ。

 《魔族戦争デモニマキア》以来、城の奥で埃をかぶってた大量の槍や少ない剣や盾なんかを《鍛冶師》が総出で急ピッチで打ち直しているらしいので、ほぼ全員に行き渡りそうだという。

 鎧については、イルマがこれまた大量に狩った《魔獣種モンストゥルム》の皮が大量にあったらしく、婦人組合の手でそれの皮鎧への縫製が進んでいる。


 先年、《グリア諸王国連合》からの要請があったとき、ある程度、兵装の見直しと修繕、新たな生産が行われていたそうだ。

 加えて、マルクス伯父は、地味に今年に入ってからそれらの指示を《鍛冶師》や婦人組合に出していたそうで、兵装はそれなりに整いそうな感じ。


 白兵戦用の武器に加えて、木材を切り出して木製の投槍の生産も進んでいる。

 《ギレヌミア人》のそれには遠く及ばないだろうけど。



「《グリア人》は人族のうちでは《魔法》に秀でているが、その《魔法使い》が十人ほどとは情けない。それに戦の経験のある者はどの程度なのだ?」


 アンリオスがため息をつく。


「《騎士》たちにはある程度だけど《魔獣》を狩った経験があるが、ほかは皆無と言っていいだろうな」

「彼奴らは戦を至上の悦びとする《ギレヌミア人》だぞ? 《騎士》はともかく、民兵など役に立つか?」

「そのための軍制と集団戦術ではある。それに兵装も整っている。特に《魔材》の皮鎧には私の部下たちが《呪文》を刻んでいる。私が仕上げに《魔法》を発動させれば、それなりに闘えるはずだけど……それでも、同数程度の《ギレヌミア人》と真っ向から戦えるほどじゃない」

「どうするつもりだ、ニコラウス?」

「まあ、分断と詭計……そんなところだろうな。まずは、相手の出方次第だけれど。……それよりも宣戦布告の使者は出てこないのか?」


 ニックの問いかけ。

 宣戦布告は人族の間での戦闘に必要な儀礼のひとつだった。



 マルクス伯父の予測によれば、開戦の時期は近い。

 ニックは相手も宣戦布告をしてくるはずだと言っていたけど、今のところその気配はなかった。


 《魔族戦争》期には騙し討ちなんかも多数あったらしいけれど、人族同士の戦闘においては宣戦布告をすることが一般的だそうだ。

 《義侠の神》と《戦の神》を崇めるかららしい。

 ときに、不埒者には神罰が下るというから、そういう約束事を守らないものには神罰が下る可能性があった。


 《魔族戦争》期にも神罰が下ったという話があったけれど、その多くの場合は、勝手に戦端を開いたと言われた現場の上官クラスがよく犠牲になったみたいだ。

 種族間闘争においては、少数の犠牲を織り込んでも勝ちにこだわる姿勢が両陣営で共通のものだったらしい。



「まだ無い。……関係するかはわからんが。……昨夜、《グリア人》の奴隷が数人、軽装で森へと放たれた。斥候かとも思ったが、それならば《ギレヌミア人》を使うだろう」

「冬の北の森に向けて奴隷を解放するなんて、ふつうに考えれば死刑に等しい。……彼らの様子は?」

「同胞にそれぞれ、追わせておるが、どれも必死の形相で夜を徹して森を駆けているようだ。追手が出された様子も無いゆえ、なんぞ目的があると思われるが?」

「――アンリオス。彼らが眠り次第、ここまで運んできてくれないか? ……いや、姿を見られなければ構わない。できるだけ早く、彼らのうちひとりでもここまで連れて来てくれ」


 ニックが鬼気迫る声を出した。


「なんぞ、思い当たるふしがあるか。……まあ、人族の脚ではこの森を渡るのに少なくとも四日は要するだろう。迷えば、もっとかかる。我らならば一夜が明ける前に可能だ」

「頼む。今からだ。明日の朝にはこちらも王に出御してもらう」


 ニックの声にアンリオスも危機感を覚えたらしい。


「良かろう。明朝、ここで会うこととしよう。……任せるがいい」


 そう、言い放つや否や、アンリオスの地を蹴る音が壁の向こう側から聞こえて来た。

 どうやら、行動を起こしたらしい。


 僕は隣に佇むニックの表情をうかがった。


「ニック? なにか不安があるのですか?」


 ニックの白い顔に珍しく赤みが差している。

 怒っているのだろうか?


「オル。僕の予想があたっていれば、思ったよりも相手は、いやらしい男のようだ……」


 ニックは吐き捨てるようにそう言うと、踵を返して壁に背を向けた。




「お帰りなさい、レイア魔術幕僚長閣下、オルレイウスどの!」


 開拓村に戻るなり、そんな野太い声を束ねた唱和に出迎えられた。

 僕とニックの目の前にずらっと並んだ、青年たちがいる。

 僕は隣を歩くニックの袖をちょっと引っ張った。


 ニックは少し苦笑して、僕の頭を撫でると、一転険しい面持ちで彼らのひとりに声をかける。


「レント伯四男、アウルス・レント・マヌス・ネイウスどの」

「はい!」


 名前を呼ばれた、青年は得意げな顔で一歩進み出た。

 横に並んだ青年たちの多くが、彼に微妙な視線を向ける。


「馬を駆るにおいて、きみの右に出る者はいない。至急、城へと向かってくれ。王に私の名において夜明けまでにここへの出御を願って欲しい」

「……畏まりました! 閣下!」


 アウルスは左膝を地面に付けて、ニックに向かって礼をする。


「アウルス・レント・マヌス・ネイウスどの。……それは、主従間、それも目下の者がいないときにおける礼だから、止してくれないか?」

「いいえ! 閣下!」


 ニックの制止にも関わらず、アウルスは声を上げた。


「ほかの者はどうだか知りませんが、この身は、既にアガルディ侯爵を初め、ニコラウス閣下とオルレイウスどのに忠誠を誓っております! 主従の礼をとることも当然!」


 アウルスはニック、次いで僕に向かってドヤ顔をする。

 僕は思う。よさないか、と。

 挑発とも思える言葉を受けて、きみの後ろの人たちが殺気立っているぞ、と。



 そう、《騎士》が僕らを護りに来ることはないと思うけど、二十数人の貴族の子弟が開拓村にやって来て、いまだに増えていた。

 どうも武官派と文官派が、それぞれ将来のアガルディ侯爵の家臣にするつもりで次男以降を大量に送ってきているらしい。

 貴族の領地がこんなふうに増えるのは、この国では数十年ぶりらしく、今までは継嗣以外は本家やほかの貴族に仕えることが多かったらしい。

 ときに商人とか工人とか農夫とかになった者もいたとか。


 武官派からしたら『軍務長官』の領地だし、《魔法使い》を含む文官派からすれば『魔術幕僚長』が采配を振るう領地。

 変な派閥争いが、北の森の端を中心に起こってる。



「……とりあえず、頼む」

「畏まりましたニコラウス閣下! 今日の夜半には、我が舌をもって陛下のご出御を叶えて」

「違う! 明朝、夜明けでいいんだ!」

「か、畏まりました!」


 アウルスは言うや否や、ほかの青年たちの失笑に包まれて退去した。

 ニックは彼の背中を見送りながら、軽く頭を左右に振った。


 貴族の長男以外の子弟には、絶対跡継ぎになれないからと、一芸に身を託す者が多くあった。

 だからだろうか? 彼らの中には貴族的な常識が欠如した者も少なからずいて、ニックを相当に困らせていた。


「ウォード伯五男。アークリー・ウォード・アドミニウス・ガステールどの」

「……はい、閣下」


 周囲の強い視線に肩を竦ませながら、アークリーは一歩進み出た。

 その様子を見て、僕は少しだけほっとした。

 彼だけは当初から変わらない。



 開拓村に来た貴族子弟の中で最初からいたのは、このウォード伯の末子、アークリー・ウォード・アドミニウス・ガステールだけ。

 ちなみにウォード伯の正式な氏名は、リスクス・コメス・ウォード・アドミニウス・ガステールというらしい。


 アークリーは今年、成年に達したばかりの十五歳。僕の五歳上になる。

 剣術に才能があるアークリーは、イルマの薫陶を受けたこともあるらしくて、十五歳にして《剣術系技能》の《剣術の上級者》をたぶん持っていると自分で言ってる。

 《鑑定》は産まれたとき以外にはそんなにやるものじゃないから、本人にも事実はわからないらしい。


 彼の父親のウォード伯としては、自分の領地の開拓村を提供するのだから、護衛兼案内役としてぷらぷらしていた末の子を付けたらしい。

 それが微妙に武官派を刺激した結果、多くの貴族子弟を呼び込む結果になっている。

 しかも、マルクス伯父が武官派の、ウォード伯だけずるい、という訴えを聴許したらしい。


 城に行くたびに、僕を叱責し、イルマの愚痴を言い、そのあと微妙に僕を愛でていたマルクス伯父は、僕の家臣団の形成を意図しているようだ。

 最近は、従姉のクラウディアからの手紙がマルクス伯父の従者によって届けられる。


……勘弁してほしい。

 そんなことしている暇があるのだろうかと思う。



 とにもかくにも、アークリーについてだけど。

 最初からいる彼にニックも僕も頼ることが多かった。


「まだ、私の予測の範疇を出ないが、おそらく明日には敵方からなんらかの使者が来る」

「……まじっすか、閣下」


 ニックの言葉に、アークリーはどん引きの表情を見せた。

 イルマに憧れて剣術修行にばかり精を出していたアークリーの言葉づかいは、素が出ると粗い。


「アークリー・ウォード・アドミニウス・ガステールどの。言葉」

「……失礼いたしました、閣下」


 あっ、という顔をして言葉づかいを正すアークリー。

 彼は気のいい人だったけど、こういうところでよく失態を演じた。

 彼にはそのぶん、《剣士》として期待したいところだ。

 ただ、ニックから聴かされた父親のウォード伯の言によれば、あまり期待してくれるな、ということらしい。


 アークリーは、かなり甘やかされて育ったらしく、チャンスに弱いそうだ。

 なにかの機会が近づくたびにお腹の痛みを訴えるらしい。


「輜重を担当する予定のきみの父上にも、明日の明け方にはこちらに来てもらいたい。今から行ってくれるだろうか?」

「……はい」


 そして、ニックはほかの青年たちへも、視線を向ける。


「ほかの諸侯、きみたちの父上たちにも連絡に行ってもらいたい。明日、軍を動かす用意を、と」


 ニックの言葉にアークリーだけでなく、青年たちの頭の上に疑問符が浮かんでいるように見えた。

 それでも、みんな威勢よく声を上げて、それぞれの乗騎の元へと駆けて行った。



……《人馬》の部隊に参加するニックに従っての参戦を、僕も伯父に願っていた。

 伯父はちょっと渋い顔をしたけど、結局、許してくれた。

 ニックは最後まで反対していたけど、ニックが一番、僕が戦力になるという事実を知っている。

 それに、いざというとき、アンリオスたちと連携するために僕の存在は必須に思えた。


 決して誰も殺さないという約束を持ち出して、最終的にニックも折れた。

 今回はそれだけ、厳しい戦闘になるということだろう。


……そして、ニックの観測が確かなら、明日以降、事態は大きく動き出すはずだ。


 夜、僕は、親しんだ家ではない開拓村の小さな木造家屋で、イルマからもらった剣の手入れをする。

 これも明日は持っていこう。慣れ親しんだこれが無いと、ちょっとだけ怖じけてしまいそうだし。



 〓〓〓



〈――ルエルヴァ共和新歴百九年、ザントクリフ王国歴千四百六十六年、トリニティスの月、七夜


 今日、受けたアンリオスからの報告。六千という《ギレヌミア人》の数。

 うち、三千ほどの騎兵は、脅威だと言っていい。


 問題は初回の会戦だ。

 それを凌げば、うまく持久戦に持ち込める公算が高い。


 導入さえうまくいけば、《人馬》たちが北の森に仕掛けた罠と、工兵部隊が製作している丸太を組み合わせた拒馬槍がある。

 それらを用いて、《ギレヌミア人》の侵攻を阻むことは可能だろう。

 《ギレヌミア人》の投槍も、森を主戦場にできれば効果は薄い。


 ただし、放たれたという《グリア人》の奴隷たち。

 彼らの言葉いかんでは、私たちの戦略に大きな狂いが生じることになりかねない。


 私の予想が当たらないことを願うばかりだ〉


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