概要
未来が本物なら、俺は家族と生きたこの「偽物」の現代を選ぶ。
これは、私が30年間、誰にも言えずに胸に隠してきた本当の記録です。
30年前、ここから150年後の未来で起きた、サイバー攻撃によるガス爆発。当時、科学捜査官(科捜研)の端くれだった私は、実の兄と共にその爆発に巻き込まれ、気づいた時にはこの現代の日本に落ちていました。
お金もなく、衣服以外には何もないタイムトラベル。
最初の頃、買い物のたびに他人が触りまくった「紙のお札」を手渡しでやり取りしなければならないのが、不衛生で怖くて仕方がありませんでした。生きるために、兄は必死にヤクルトを仕入れて街頭で売り歩き、紙幣を稼いでくれました。あっちの世界の常識しか知らなかった私は、大量の紙幣を持ち帰る兄を「ヤクの売人」だと勘違いし、激しくぶつかって取っ組み合いの喧嘩をしたこともありました。兄はただ、俺を生
30年前、ここから150年後の未来で起きた、サイバー攻撃によるガス爆発。当時、科学捜査官(科捜研)の端くれだった私は、実の兄と共にその爆発に巻き込まれ、気づいた時にはこの現代の日本に落ちていました。
お金もなく、衣服以外には何もないタイムトラベル。
最初の頃、買い物のたびに他人が触りまくった「紙のお札」を手渡しでやり取りしなければならないのが、不衛生で怖くて仕方がありませんでした。生きるために、兄は必死にヤクルトを仕入れて街頭で売り歩き、紙幣を稼いでくれました。あっちの世界の常識しか知らなかった私は、大量の紙幣を持ち帰る兄を「ヤクの売人」だと勘違いし、激しくぶつかって取っ組み合いの喧嘩をしたこともありました。兄はただ、俺を生