概要
隣にいると票が減る、らしい。なら、対立候補になります。
中学二年から三回、桐谷澪の選挙を全部勝たせてきたのは俺だ。原稿も、ポスターも、演説の一行目も。
四回目の告示日、学年一の美少女は生徒会室の前で言った。「あんたが隣にいると票が減るの。推薦人、神崎くんにするから」
分かりました。俺は選挙管理委員会へ歩いて、立候補届を一枚もらった。推薦人の欄には、一年の書記が名前を書いてくれた。
その日の夕方、掲示板に候補者の名前が二つ並んだ。桐谷澪。日下部悠。
投票日まで三十日。毎朝七時半、校門で演説する。原稿のない彼女は一行目で止まり、彼女の陣営は一人ずつ俺の側に来る。
「なんで、本気なの」
聞かれたので答える。四回目だからです。
票は、減らしません。
四回目の告示日、学年一の美少女は生徒会室の前で言った。「あんたが隣にいると票が減るの。推薦人、神崎くんにするから」
分かりました。俺は選挙管理委員会へ歩いて、立候補届を一枚もらった。推薦人の欄には、一年の書記が名前を書いてくれた。
その日の夕方、掲示板に候補者の名前が二つ並んだ。桐谷澪。日下部悠。
投票日まで三十日。毎朝七時半、校門で演説する。原稿のない彼女は一行目で止まり、彼女の陣営は一人ずつ俺の側に来る。
「なんで、本気なの」
聞かれたので答える。四回目だからです。
票は、減らしません。
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