概要
振られた理由が消えた夜、後輩は俺の全部を『同じ』にし始めた
一年前、三年下の後輩・早瀬千景に告白して、こう振られた。「社内恋愛は禁止なので」。
それから一年、俺は彼女の隣の席で何事もなかった顔をして働き、転職を決めた。最終出社日の夕方、花束を受け取って席を立った俺の背中で、彼女が課長の机に封筒を置いた。辞表だった。
その夜、俺の部屋のインターホンが鳴る。スーツのままの彼女は言った。「これで同じ会社じゃないですね。……今日から、禁止じゃないので」。
翌日、彼女は俺の最寄り駅に部屋を探しに来た。同じ駅、同じホーム、同じ朝。退職日まであと三十一日。彼女は毎晩やって来て、俺の全部を一つずつ「同じ」にしていく。
会社に、社内恋愛を禁じる規則は無かった。禁止していたのは、彼女自身だった。
それから一年、俺は彼女の隣の席で何事もなかった顔をして働き、転職を決めた。最終出社日の夕方、花束を受け取って席を立った俺の背中で、彼女が課長の机に封筒を置いた。辞表だった。
その夜、俺の部屋のインターホンが鳴る。スーツのままの彼女は言った。「これで同じ会社じゃないですね。……今日から、禁止じゃないので」。
翌日、彼女は俺の最寄り駅に部屋を探しに来た。同じ駅、同じホーム、同じ朝。退職日まであと三十一日。彼女は毎晩やって来て、俺の全部を一つずつ「同じ」にしていく。
会社に、社内恋愛を禁じる規則は無かった。禁止していたのは、彼女自身だった。
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