概要
鉄の女 VS 鉄の女 軍隊を作れ!核開発しろ!と叫ぶ!
一九六八年、平和な科学立国アオテアロアの議会に、一人の女性議員が現れた。「なぜ、この国には軍隊がないのです」。弁舌で議場を支配する「鉄の女」エレノア・グレイ。そこへ、冷静に「もっと強い軍と、核と、兵器の輸出を」と迫る、もう一人の鉄の女ヴィクトリア・ラオが加わる。二人の論戦に国は沸き、世論は二つに割れていく。けれど、どちらが勝っても、行き着く先は同じだった。食堂のテレビを見ていた老婦人は、ぽつりと呟く。「二人とも、ずいぶん仲がいいじゃないか」。国内にほとんど時守のいないこの国で、国を救えるのは何か。ガロアの数学、科学者たちの良心、法曹ギルドの法廷、そして夜の研究所を襲う炎の群れと、空を覆う飛行船の編隊。国を守るのは、間違いを認められる人間だと、物語は問いかける。
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