概要
契約書は読んだ。――これなら、遠慮なく無双できる。
勇者として召喚された会社員・瀬川律に、国王が差し出したのは一枚の契約書だった。
義務は無期限。帰還は保証なし。契約を終わらせる権利は、国王にしかない。
「……この条件では、署名できません」
企業の法務部で働いていた律は、不当な契約を拒否。その結果、精霊の森へ追放されてしまう。
命からがら辿り着いた泉で出会ったのは、風の精霊女王セフィリア。
彼女が差し出した契約書もまた、休息、中止、拒否権まで盛り込まれた、厳しいものだった。
だが、律には分かった。
その条項は、人間に酷使されてきた精霊たちが、自分を守るために書き加えたものなのだと。
条件を一つずつ確かめ、結んだ契約。
借りられる風は、一回十秒、一日三回。
――ただし、力を貸すのは最強の精霊女王である。
「精霊術士など役立たず」
義務は無期限。帰還は保証なし。契約を終わらせる権利は、国王にしかない。
「……この条件では、署名できません」
企業の法務部で働いていた律は、不当な契約を拒否。その結果、精霊の森へ追放されてしまう。
命からがら辿り着いた泉で出会ったのは、風の精霊女王セフィリア。
彼女が差し出した契約書もまた、休息、中止、拒否権まで盛り込まれた、厳しいものだった。
だが、律には分かった。
その条項は、人間に酷使されてきた精霊たちが、自分を守るために書き加えたものなのだと。
条件を一つずつ確かめ、結んだ契約。
借りられる風は、一回十秒、一日三回。
――ただし、力を貸すのは最強の精霊女王である。
「精霊術士など役立たず」
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