概要
ありがとう。ちょうど、小腹が空いていたんだ。——モグモグ
放課後の教室。
僕を呼び出したのは、同じクラスの黒谷咲希だ。
窓から差し込む夕日が反射する黒髪を靡かせながら彼女は言った。
「これ、読んでください」
ハートのシールで止められたピンクの便箋。この中に認められているものが愛の物語でなければ、僕は今後の情報処理を視覚と記憶以外の何かに頼らなくてはならないな。
「ありがとう。ちょうど、小腹が空いていたんだ」
——モグモグ
「え!? 何食ってんの!?」
「嘘!?」
「キモッ!」
陰から現れる雑兵ども。そう。この時代、放課後の教室に呼び出して恋文を渡すなどというドラマチックかつロマンチックなイベントが発生したとなれば、理由を察することなど、目玉よりも脳が小さいと言われるダチョウでさえも可能なはずだ。
本作は、KOC2026秋 テーマ『手紙』の参加作品です。
僕を呼び出したのは、同じクラスの黒谷咲希だ。
窓から差し込む夕日が反射する黒髪を靡かせながら彼女は言った。
「これ、読んでください」
ハートのシールで止められたピンクの便箋。この中に認められているものが愛の物語でなければ、僕は今後の情報処理を視覚と記憶以外の何かに頼らなくてはならないな。
「ありがとう。ちょうど、小腹が空いていたんだ」
——モグモグ
「え!? 何食ってんの!?」
「嘘!?」
「キモッ!」
陰から現れる雑兵ども。そう。この時代、放課後の教室に呼び出して恋文を渡すなどというドラマチックかつロマンチックなイベントが発生したとなれば、理由を察することなど、目玉よりも脳が小さいと言われるダチョウでさえも可能なはずだ。
本作は、KOC2026秋 テーマ『手紙』の参加作品です。