概要
「学校では話しかけないで」
高校2年のナオがそう頼んだ相手は、雨の日にこっそり置き傘を貸した、同じクラスのフミヤだった。それから毎晩、23時ごろになると彼のメールが届く。くだらない話も、小さな本音も、メールなら笑って話せた。でも教室では、目も合わせない。中学のとき、黒板に相合傘を描かれてから、恋を人に見られるのが怖かったから。10月、フミヤが告白されたと噂になった日、届いたのは『明日から、メールやめよっか』の1通だった。ナオは『うん、いいよ』と返してしまう。夜のメールが消えて、昼の教室だけが残る。怖いままのナオは、このまま終わらせてしまうのか。
高校2年のナオがそう頼んだ相手は、雨の日にこっそり置き傘を貸した、同じクラスのフミヤだった。それから毎晩、23時ごろになると彼のメールが届く。くだらない話も、小さな本音も、メールなら笑って話せた。でも教室では、目も合わせない。中学のとき、黒板に相合傘を描かれてから、恋を人に見られるのが怖かったから。10月、フミヤが告白されたと噂になった日、届いたのは『明日から、メールやめよっか』の1通だった。ナオは『うん、いいよ』と返してしまう。夜のメールが消えて、昼の教室だけが残る。怖いままのナオは、このまま終わらせてしまうのか。