概要
生きものたちにも、言い分がある
ツバメも鮭もペンギンも、みんな少しだけ人間くさい。見栄を張り、勘違いし、傷つき、それでも懸命に生きる生きものたちを、吾輩口調で描く連作短編集です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!クスッと笑えて最後は優しく涙がこぼれる。不器用で愛おしい命たちの名作。
タイトル通り、様々な視点からそれぞれの「事情」を人間味たっぷりに描いた、最高に愛おしい連作短編です。
格好をつけたり、見栄を張ったり、理想を追い求めたり……。そんな少し不器用な彼らの姿は、テンポの良いユーモアに満ちていて何度もクスッとさせられます。ですが、ただ面白いだけでは終わりません。完璧じゃない彼らが、現実を受け入れ、誰かと寄り添い、次の世代へ命を繋いでいく姿がとにかく温かいのです。
物語を読み進めるうちに、その普遍的な愛と切なさに心のいちばん柔らかい場所を刺激され、じんわりと温かい涙が溢れて止まらなくなりました。
背伸びをやめて等身大で生きることの心地よさを教えてもらえると同時に…続きを読む