概要
偽帝・袁術に、真実の影が纏わっていた──ニセモノ世界の三国志妖異録。
歴史も、皇帝も、袁紹もニセモノだろう。
後漢末期、名門・袁家に生まれついた袁術。字(あざな)は公路。
侠気で知られ、家柄から人々に諂(へつら)われるこの若者は、常に評価が自分自身に向けられていないと思い苛立っていた。
そして、ある月夜。
酒宴の帰途に袁術が出会ったのは、妖異じみた銀髪白面の盲人・无明(ウーミン)だった。
「ああ。ニセモノだ。皇帝も、歴史も、家柄も。お前の従兄弟の袁紹ですらも。本物たれ。さすれば私、影たる无明も濃くなる」
无明との邂逅から、袁術は、皇帝という最大級の虚構──ニセモノに手を伸ばしていく。
三国志伝奇・真贋の妖異録。
※本作はフィクションであり、史実とは異なる描写を含みます。また実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
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