概要
ペネロペ・ラングレーは、社交界で「喪女令嬢」と呼ばれている。二年つけてきた婚活帳には、誰が誰と踊って誰が誰に花を贈ったかが全部書いてある。自分の名前のほかは。
公爵ヴァレリアン・アシュフォードから毎月届く夜会のお誘いも、一年ずっと、花嫁探しの相談だと思っている。
侯爵令嬢コルネリアは、その婚活帳を取り上げて茶会で読み上げ、取り巻きと笑い、最後は噴水へ投げ込んだ。母にまで「あなたは見る側の子でしょう」と言われ、ペネロペは人前で頭を下げさせられた。
けれど次の夜会で、コルネリアはひとつだけ間違えた。人のことなら誰よりよく見ている令嬢に、自分から帳面を開かせてしまったのだ。
公爵の一年は、まだ婚活帳のどこにも書かれていない。
公爵ヴァレリアン・アシュフォードから毎月届く夜会のお誘いも、一年ずっと、花嫁探しの相談だと思っている。
侯爵令嬢コルネリアは、その婚活帳を取り上げて茶会で読み上げ、取り巻きと笑い、最後は噴水へ投げ込んだ。母にまで「あなたは見る側の子でしょう」と言われ、ペネロペは人前で頭を下げさせられた。
けれど次の夜会で、コルネリアはひとつだけ間違えた。人のことなら誰よりよく見ている令嬢に、自分から帳面を開かせてしまったのだ。
公爵の一年は、まだ婚活帳のどこにも書かれていない。
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