概要
何も起きない夜は、誰かが作っている。
「何も起きない夜に起きてるだけの男に、分け前は出せない」――勇者パーティの夜番レムは、六年目の野営地で追放を言い渡された。薪は三本ずつ。うなされる魔術師には湯の沸く音を。古傷のある勇者には丸めた毛布を。眠っている四人には、レムが夜ごと何をしていたのか見えていなかった。辿り着いた宿場町で門の夜番になったレムは、初めて朝にこう聞かれる。「で、夜はどうだった?」。ひと月後、眠れなくなった元仲間たちが、閉ざされた門の下に立つ。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?