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概要
敗れた故郷を捨て、北の大地で未来を耕す。
戊辰の戦に敗れ、旧南部藩士の家に生まれた佐々木勇作は、荒れ果てた故郷を後にし、家族と共に北海道・琴似屯田兵村へ渡る。湿地と切り株ばかりの原野で、勇作は鍬を振るい、はるは囲炉裏の火を守り、子らは小さな希望を拾い集めながら生きた。冬の吹雪の夜には隣人を救い、春の雪解けには村人と力を合わせて丸太小屋を建てる。過去の影を抱えつつも、家族の温もりと人の助け合いが、勇作の胸に新しい灯をともす。やがて風は柔らぎ、原野に芽吹く緑のように、家族の未来も静かに息づき始める。
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