概要
満席なのに赤字。閉館まで十二日、まず百席の空席を調べます。
客席は埋まっている。
それなのに、王都の古劇場《青鷺座》は三年連続の赤字だった。
閉館まで、あと十二日。
最終監査を任された劇場運営官エステルが帳簿を調べると、
毎公演百席近くが「招待席」として確保され、その多くが空席のまま残っていることに気づく。
当日券は売り切れているのに。
座れる客がいるのに。
席だけが空いている。
だが、招待席を減らせば解決――とはいかなかった。
役者の給金。
古い舞台設備。
高すぎる公演原価。
名前の知られていない若手女優。
そして、劇場を十二年間支えてきた舞台監督レオン。
数字だけを見れば閉めるべき劇場。
けれど、数字を無視しても劇場は残せない。
婚約を解消したばかりの運営官と、
劇場から離れたことのない舞台監督。
二人は十二日間で、
赤字の劇場
それなのに、王都の古劇場《青鷺座》は三年連続の赤字だった。
閉館まで、あと十二日。
最終監査を任された劇場運営官エステルが帳簿を調べると、
毎公演百席近くが「招待席」として確保され、その多くが空席のまま残っていることに気づく。
当日券は売り切れているのに。
座れる客がいるのに。
席だけが空いている。
だが、招待席を減らせば解決――とはいかなかった。
役者の給金。
古い舞台設備。
高すぎる公演原価。
名前の知られていない若手女優。
そして、劇場を十二年間支えてきた舞台監督レオン。
数字だけを見れば閉めるべき劇場。
けれど、数字を無視しても劇場は残せない。
婚約を解消したばかりの運営官と、
劇場から離れたことのない舞台監督。
二人は十二日間で、
赤字の劇場
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