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概要
いつまで経っても、左耳だけが、あの日々を覚えている。
放課後の教室。
彼はいつも、片方のイヤホンを差し出してきた。
私は左耳に。
彼は右耳に。
肩がぶつかりそうな距離で、ただ同じ曲を聴く。
付き合っているわけではない。
それでも、私たちにはその距離が一番自然だった。
やがて受験が近づき、二人の時間は少しずつ減っていく。
そして卒業式の日——。
一分ほどで読める、小さな物語。
「一分書庫」十一篇。
彼はいつも、片方のイヤホンを差し出してきた。
私は左耳に。
彼は右耳に。
肩がぶつかりそうな距離で、ただ同じ曲を聴く。
付き合っているわけではない。
それでも、私たちにはその距離が一番自然だった。
やがて受験が近づき、二人の時間は少しずつ減っていく。
そして卒業式の日——。
一分ほどで読める、小さな物語。
「一分書庫」十一篇。
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