短い文中に、これだけピュアな感情を表したそのセンスに脱帽です☆お互いの気持ちが素敵すぎて眩しいです。
夏目漱石の名言から始まる、詩的で美しい青春恋愛小説。図書委員という設定が効果的に活かされ、本に囲まれた静謐な空間での恋心の描写が繊細で印象的。主人公の心情描写が瑞々しく、読んでいるこちらまで胸がキュンとしてしまう。文章の美しさと、古典的な告白の言葉遣いが作品全体に上品な雰囲気を醸し出している。卒業という節目を迎える二人の関係性の変化も丁寧に描かれており、青春の甘酸っぱさが存分に味わえる一作。