師走もあっという間に中盤、凩が吹き荒れ、朝晩の冷え込みがしんしんと身に沁みます。
柿食へば人も喰ひたし里の熊
いとうみこと様の「俳句でお題に挑戦」企画参加、いつの間にか50回を越えました。今回のお題はあの話題沸騰の「熊」。心情的にのどかな、牧歌的な、メルヘンチックな句は作りにくいものがありました。
この拙句には元ネタがあります。
最近、徳島県内で熊が空き家の庭先の柿の木に登って柿を食べた跡が見つかった、というニュースを見ました。徳島にも熊はいるのか? とお思いの方もいらっしゃるかと存じますが、はい、おります。ただ、四国に生息するクマの数は非常に少なく(徳島県内で二十数頭)、保護の対象となっています。
ちなみにネットでは、東北地方で撮影された、木に登って柿を食べる熊の写真についた「おなかいっぱいになれば山に帰るよ」というコメントに対して「人里のものの味を知ったら、山の熊はどんどん里へ都市へと進出してくる」という答えがありました。
徳島・那賀町にクマが出没 空き家のカキの実狙ったか、町が注意喚起 12.3朝日新聞
https://digital.asahi.com/articles/ASTD240XDTD2PUTB001M.html?_requesturl=articles%2FASTD240XDTD2PUTB001M.html ***
先月立ち上げた「走れメロス」企画、結局参加0で終わりました。お一人、書き下ろしでご参加くださった方がいらしたのですが、やり取りの中ですれ違いが生じ、先方が取り下げるという結果になりました。このことについて、こちらから多くを語るのは控えたいと思います。
カクヨムの「検索」で試してみると、「走れメロス」で110件がヒット。ほとんどが二次創作で、BL仕立や脇役目線など様々な作品が出てきました。それだけ多くの人に様々な角度で読まれ、いわば共有財産のようになっている作品なのだと改めて感じました。ボチボチと読んでみたいと思います。
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掌編『秘境駅🚉54字の与太話《甲》《丁》』第二話の手直しを行いました。鯨伏来夢様(現:銀野沙波様)の三題噺のお題《甲》「魔境/月光/鯨」を入れ込みました。
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330667299300065話の大筋は変わっていません。
今年も残すところあとわずかとなりました。結局、懸案の長編は依然足踏み状態が続き、小説の執筆もほとんど進まぬまま2025年が過ぎ去ろうとしています。アマチュアの気楽さで、皆様の作品に触れながら、書きたい気持ちが盛り上がったら、またぞろパンツァーのチカラで狸系与太をものしたいと考えております。
凩に吹かれ吹かれて仕事場へ
皆様どうかご自愛ください🍵