横恋慕あとがき
まずは『横恋慕』を読んでいただきありがとうございます。
あと1話番外編と、完結と言うことで簡単な登場人物説明を投稿する予定ですが、とりあえず本編は完結したのであとがきとさせていただきます。
確か去年のこの頃くらいの時期に完成して、本当に久々にこんな文量の短編書けた! と達成感に浮かれてました(ほぼ2年ぶりの執筆だったので)
作品としてのあとがきは長くなるのでお先にお礼だけ……
沢山の方に読んでいただいてとても嬉しいです。この話はあまり楽しい話でなく、辛い要素が多かったので、読みにくかったと思います。初稿が終わって1年経ってからの投稿で、作者も再びこの話を真剣に考える機会になりました。
また
国府宮清音様
ななくさつゆり様
minwa様
⭐️ありがとうございます。とても励みになります。
❤️をくださった方もありがとうございます。誰かにこの物語が届いたという証を貰えてとても嬉しかったです。
次作『FATHER』は少し間を置いて投稿予定です。
『横恋慕』の15年前〜横恋慕から数ヶ月後のユリウスとレンの話になります。
こちらはなんにも考えずにほぼ勢いで書いてるので多分ここまで重い話にはなりません。
また投稿した際は読んでいただけると嬉しいです。
では、読みたい方だけ『横恋慕』の内容に絡めてのあとがきどうぞ↓
最初は本当に何も考えてませんでした。
もともとプロットを書かない(書けない)ので明確に決まっていたはオリバーにジルバとミスティアの関係が知られるまででした。多分書きたいところまで書けたらいいや~自分しか読まないし~って思ってたんでしょう。
だからそれまでのオリバーの言動はある程度制御できてたんですが、『殺意』の「あの女殺してやる――」が出て、ここから本当に大暴走でした。
だって長編本編のヒロインで、本当に殺されちゃ困ります。でも彼なら殺せることができる人物なので、頭の中で説得の嵐でした。ジルバに毒盛るのじゃダメ?(ミスティアが助ける展開にするから)と代替案を出そうも、まぁオリバーは同性には強く出れない奴なんでできるはずもなく、もう任せることにしました。
そのお陰もあるし、オリバーは常に女を下に見てるって設定にしてたので、男女で見ている世界が違うと言う話を全面に出せて良かったです。
『そういう生き方』でのレンの言葉がこの作品で伝えたかったことの全てでした。
この作品の舞台は異世界であるし、登場人物ももちろん架空ではありますが、現実世界にもオリバーはいますし、作中のことは過去にあったことであり、現在進行形であり、未来に起こりかねないことだと思っています。
オリバーをかなり極端な思想の持ち主にさせてもらったので目立ってますが、ジルバやユリウスだって同じです。女であるフィルターを通して彼女達を見ています(また彼女達も彼らを同じようなフィルター越しに見ています、書きませんでしたが)現実世界でもそれが正に働くこともあれば負に働くこともある上、受け手側がどう感じるかでも全く変わる問題です。
書いてた当時はXで勘違い男被害報告がよく上がっていたので、それを読み血肉とさせていただきました。名前も知らないお姉様方ありがとうございました。本当に触れたことのない世界だったのでとても勉強になりました。
それと同時にこれは誰かのトラウマをフラッシュバックさせかねないとも思い、何度も書き直した部分もあります(特に『堕天使』以降)
今回、カクヨムで投稿するに当たり『堕天使』は大規模な視点替えをしたので(もともとは最初から最後までミスティア視点でした)書いてて本当に辛かったです。
ラストもこれで良かったのか、ご都合主義じゃないか。これほどのことが起きて彼女は彼の手を取れるのかと今でも考えます。
でも基本キャラの動きたいままに書くので2人がそうやって乗り越えるのならもういいよで完結となりました。
最後に、読者の方には分からない部分が多かったと思います。申し訳ないです。もともと長編(第一部)の番外編なので、ネタバレを回避しながらだと、どうしても匂わすことしかできないことも多かったです。
ただ第一部の完結後投稿ですと、読者はミスティアの視線の先に映っているのは誰か、と言うのがはっきりと分かってしまうので、このタイミングとさせていただきました。
それではありがとうございました。
ゆうき弥生