こちらは神室夜海(*´∀`*)さんの企画内で
桜井 もみじ☆さんからいただいた“拙作のキャラが違う世界に行ったらどうなる?”と言うお題を元に執筆した拙作短編小説
『きな粉はプロテインの代わりじゃありません!』
のSSとなっております。
主人公のソーニャとガチムチ師匠が何故か戦国時代に転移したお話になっております。
お読みいただければ嬉しいです。
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『師弟コンビは桶狭間に行く』
「ぬッ! ここは何処だッ!」
「! さ、さあ?」
あれ? 日本? それにしては時代劇っぽくない?
『その御仁、待たれよっ!』
背後から怒号とも思える野太い声で呼び止められた。
「その面立ち、体躯、只者ではござらんな、拙者は織田弾正忠家、家老、柴田権六と申す、貴殿の名をお聞きしたい!」
うわぁ、師匠がガチムチだからガチムチさんから誰何されてるよ……て言うか織田弾正忠家、柴田権六って織田信長の家臣の柴田勝家? て事は戦国時代に転移したの?
「ワシの事は師匠と呼べッ!『いや、名前を』師匠と呼べッ!『い』師匠と呼べッ!」
「申し訳ございません、我が師匠はよんどころない事情により名を明かせぬのであります。
私は“そにや”と申します。
此度のお声掛け、如何なるご用で?」
「(弟子なら話が通じるのか?)それでは仕方ござらんな、只今、我織田家は存亡の危機に立たされており、そなたの師匠殿に力添えを願いたく声を掛けさせていただいた」
「我が師匠にお声掛けいただくとあらば、槍働きをご所望なのでしょうか?
それに、貴家の存亡とは? 戰でも? 『なぬッ!戰だとッ!』師匠、ここは私にお任せください『ぬうッ!』」
「そうなのだ、忌まわしき今川が大軍にて攻めて来よったのだ!」
……これ、桶狭間の戦いじゃね?
「よし、弟子よ、力を貸すと言えッ!
戰じゃッ!」
「だそうです……」
……嫌な予感しかしない。
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城に通され信長さんに紹介され、絡んで来た森可成さんをワンパンした師匠を信長さんは大層気に入り、歓迎された。
森可成さんはこっそり魔法で治しておいた。
信長さんにガチムチ具合を誉められた師匠は皆にマンガ肉ときな粉汁を振る舞った。
皆、どこから出したか分からないマンガ肉ときな粉汁にビビッていたが、師匠の剣幕に圧されて黙って食べていた……。
師匠のマジックバッグの中にどんだけ入ってんのよ?
信長さん『う、うぷっ』て言ってるよ?
ひょっとして、この後〈人間五十年〉で有名な敦盛舞う予定じゃないの? 無理じゃね?
結局、敦盛を舞う事なく桶狭間の奇襲劇が始まった。
台無しじゃん?
この後、師匠から今川義元さんの首を取って来いと無茶振りされて、今川義元さんをズシャアしたよ……毛利何とかさんと服部何とかさん、手柄奪ってゴメンね。
師匠は何故か戦場で敵を蹴散らしながら、大高城に行き、松平元康さん(後の徳川家康さん)をズシャアしたらしい。
本人によると『何か気に喰わんかったッ!』と言っていた……歴史変えすぎだからッ!
グッバイ、江戸幕府ッ!!
その後、私達は元の世界に戻されたが、尾張の国で『勝鞭神社』にて勝鞭さんとして師匠の像が祀られていたり、おそなえものが大豆やきな粉だったりする事があったりなかったりしたかもね。
〈了〉
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まだ、本編をお読みではなくて、本作品にご興味が生まれましたら、是非ともお読みいただけますと幸いです。
https://kakuyomu.jp/works/822139841230057470 ※本編は異世界ファンタジーのコメディ物です(笑)