「ッキショー! オレらはなんも関係ねぇんだよ! 訳も判らず、ギルドから呼び出し受けてこ、こに来てただけなんだよ!」
「関係ない。 傭兵ギルドに所属している者は全て敵だ。 見つけ次第、捕縛対象だ」
「何か? お前達は国を跨いで存在している傭兵ギルドを敵に回す気か? 正気か!?」
「寧ろ、その方が有難い。 こっちから向かわずとも襲って来てくれるんだろ?
手間が省けていいな」
「そうだな。あちこちに向かうよりも楽でいい」
「なんなんだよ! こいつらは一体なんなんだよ! ぐぶぉぅ…」
「こいつは他と比べると少しも強かったな。
だが、誤差の範疇から出ないな。 もっと手練れがいると期待してたが、残念だ」
「ではさっさと制圧するぞ?
ロクロー、お前達も頼んだぞ」
「お任せください! 皆の者参るぞ!」
―――――――――
「こいつがギルマスか?」
「お前達、誰に何をしているのか判っているのか! この縄をほどけ!」
「俺達に絡んで来た阿呆どもの頭だろ?
お前が止めなかった、もしくは支持をしたからこうなっている。 何もおかしくないだろ?」
「私をこんな目にあわせてどうなるのか判っているのか!? 傭兵ギルド全体を敵に回す気か!? 今ならまだ許してやる、縄をほどけ!」
「さっき下でも、同じ様な事を言っていた奴がいたな。 それならそれで構わわん。
全て返り討ちにしてやる、楽しみだ」
「全くだ。 お前達傭兵ギルドにはこの街にいた奴等より強い奴はいるんだろうな? ここみたいな雑魚ばかり来てもつまらんぞ?
強者が来ると思うと楽しみだな、兄者?」
「そうだな、と言う事でお前も他の奴等同様犯罪奴隷の仲間入りだ。 良かったな」
「ふ、巫山戯るな! 私はここのギルドマスターだぞ! 何故そんな目にあわなければならない!? ええーい、離せ! 離さんか!
ギュポウ……」
「なんだ? こいつはギルマスの癖に貧弱だな?軽く小突いただけで白目むいてるぞ?」
「頭で上り詰めたんじゃないか?
見た所、頭が良さそうにも見えんが……」
「後はロクロー達が金やら書類を回収してくれば終わりだな」
―――――――――――
「あ、カーマインさん! ご無事で何よりです! ええーとその方は?」
「傭兵ギルドのギルマスらしい。
五月蝿いから気絶させた。 他は表にいるから手続きを頼む」
「ほ、本当にヤっちゃったんですね……。
わかりました、手続きさせていただきます。 お二人はギルマスの所へ向かっていただけますか?」
――――――――――
「良く無事で帰って来れたもんだ。
また会えて嬉しい、報告は聞いているよ。
傭兵ギルドを潰したそうじゃないか?」
「嗚呼、襲われたから報復で潰した。
そうそう、ここの傭兵ギルドを潰す時に傭兵ギルド全体を敵に回すと言われたんだが、他の街に行って、片っ端から傭兵ギルドを潰していいって事だよな?」
「ま、待ってくれ! 流石にそれは不味い!
キミ達なら容易に出来そうなのが更に不味い! 至、急領主とも話して来るから、暫く時間をもらえないだろうか!?」
「余り待つ気はないんだが?
この辺りの盗賊は粗方片付けてしまったから、他の街に拠点を移したい。 そのついでに傭兵ギルドも潰したい」
「取り敢えず三日くれ! 三日の間に結論が出なければ好きにして構わないから!」
「ギルマスがそこまで言うなら仕方ない。
三日待とう。」
(こいつらヤバ過ぎだろう! 傭兵ギルド全体を敵に回すのが嬉しいみたいじゃないか!
普通は俺や領主が間を取りなして、貸しを作る所なのに、なんでこんな事になった!
このまま、こいつらを自由にさせたら、方々から俺や領主が恨みを買ってしまう!
何とかしないと!)