私はネット小説で作品を探す際にレビューを参考にすることが多いのですが
先日通知された「青山 翠雲様」のレビューから、とある作品を読みました。
錦戸琴音様
梅香の茶
https://kakuyomu.jp/works/822139840093537323と言う作品です。
今までに読んできた本を含めても、正直5本の指に入る作品だと思っています。
歴史考証やその時代の空気感、言葉遣い、表現。
まるでその場面に自分がいるかのような錯覚すら覚える文章。美しい対比をもってふわりと浮かび上がる表現。私ではもう上手くこの作品の素晴らしさをお伝えすることが出来ません。
なので、是非とも皆様お読み頂ければ嬉しい限りです。と言うか、読んで下さい!
あー、上手く伝えられない自分がもどかしい。
さて、少しばかり思い出したことを、だらだらと書き綴っていこうかと思います。
遊郭と言う色街で繰り広げられるこの物語は、どこか遠い昔話の様に聞こえますが、私の住む地域では凡そ60年ほど前まで存在があった様でした。白石遊郭と言う名前で、札幌の薄野から一里ほど離れた場所に建てられています。
私の文章のお師匠様筋に当たる方から、同級生がそこの美しい遊女に本気で惚れ込んでしまい、蔵から色々な物を質草に入れてはお金を外套に隠し、通い詰めていたとお話を聞いたことがありました。
学生運動真っただ中の時代だったようですが、何時しか同級生とその遊女はいずこともなく居なくなってしまったとのことです。幸せになっていればいいが、それも簡単な時代では無かったと、寂しそうに話されていた顔を思い出します。
それよりも更に昔の時代となると、私は想像することすら出来ませんが、この物語では匂いすら感じてしまいそうなほど、強烈なイメージを与えてくれます。
学が無いため、知らない単語を検索しながら読み進めていますが、新しい言葉に出逢えるのも良いところ。日本語の表現は改めて素敵だなぁと思い出させてくれます。
応援コメントやレビューを書きたいと思っているのですが、作者様に見られるのが怖くてキーボードを触れない作品は初めてです。
昔、とある作者様から応援コメントを頂けるようその作品を読み、勉強させて頂きながら、我武者羅に掌作を書き殴っていた頃を思い出します。若かったなぁ……。
なのにそんな作者様から、私の作品に幾つか♡と☆を頂いてしまい、死にそうになっています。本当にどうしましょう……。恥ずかしくて穴があったら入りたい……。
あぁ、応援コメント書いてみたいけど怖すぎる……。何時かレビュー書けるかなぁ……。
そんなこんなでもやもやしているので、こちらで勝手に自分のガス抜きを。
そして、少しでも多くの方にこの素敵な作品が目に留まり、読んで頂ければ良いなと思っております。
こんな私の近況ノートを此処までお読み頂けた方であれば、絶対損は致しませんので重ねて読み進められることをお勧めしておきます!
因みに始めは夜勤の最中、休憩時間にふと読み始めてしまったのですが、「これは流し読みしては絶対にダメなやつだ」と直ぐに気付き、纏まった時間がある時のとっておき様に、大事に大事に読み進めております。年末年始は休みがないため、その後に貰える連休まで我慢したいところではありますが、一寸難しそう……。あぁ、読みたい。
こんな素敵な作品に出逢わせて頂きました「青山 翠雲様」、そしてこの素敵な物語を読ませて頂きました「錦戸琴音様」様に感謝を申し上げます。