さて、ホラーもんや怪談もんを手掛けていますと、ふとした時に「あれ、これって~」みたいな事は沢山ございます。その中でいつもとは逆説的なお話なんですが……。
ふと同じ経験をしたような感覚に陥るデジャビュ現象。
つい先日、知り合いの✕✕さんや△△さんと最後にお話をしたのはいつだったかなと振り返って、既に半年やら一年の時間が経っていたりするのですが、どういう訳か、頭の中にはつい最近お話した記憶が残っています。
これ変、おかしい、どういう事…?
必死にそのお喋りした記憶や内容を引っ張り出してハッとしたのは、なんとそれは「夢の中の出来事」だったのです。
「夢」という現象は誰でも経験している筈のものですが、大抵その内容は突飛でつじつまの合わないものが多くて「夢」だと判断できるワケでして、時折、状況も設定も登場人物も全て現実と違わないような「明晰夢」を見たりもします。
結構、こうした明晰夢を見た時って、目覚めた時「あれっ、さっきまで確か…」なんて思いながら、周囲の状況から「なんだ夢だったか」と判断して、そのまま忘れてしまうのですが、どうもその夢だった筈のものが、現実設定と寸分違わない為なのか、記憶としてメモリーされていた様なのですね。だから現実の記憶としてうっすら残っていて、偽の記憶となっていたんです。
その自分の記憶というのは懇意にしている某会長と山登りをしている夢。何かのイベントらしい風で、山も実在の山(たぶん武蔵御嶽山)、自分は参道で某会長と近況を報告し合っている。イベント参加者の中には顔見知りもいて、その方々ともお喋りを躱しながら山道を登っている。
心臓の鼓動や陽射しの暑さや息切れなども詳しく再現されてましたが、ここ数年、某会長と一緒に御嶽の山登りなどしていませんし、そもそも今年は山そのものに行けていない。唯一そこだけがゆるぎない事実なので「夢」と思い出したのですが、自分的に「おかしいなあ、今年になってから、某会長と御嶽山に登った様な記憶が残っているぞ」と暫く不思議に思っていたのです。
最近ちょっと巷で流行りつつある「自分以外に知っている人がいない記憶」の不条理談って、そんな記憶のバグか原因かもしれないなとも考えたりしました。もちろんそれで全てを締め括ってしまう気もないんですけどね(笑)