はじめまして。
自分は現在、表立っては「体験取材系の怪談」等を執筆している身ではありますが、実は伝奇アクションたけなわの~90年代に、伝奇系の創作アクションを一度発表した事があり、この『東京結界都市』の設定はその第二作目として用意していたものです。しかしこの『東京結界~』は様々な事情から、陽の目を見る事がありませんでした。
取材体験談の執筆も楽しいものですが、本来自分が憧れ描きたかったものは、細かい理屈など後回し、洋画を一本観るかのような、用意した設定舞台の中で異能のキャラクターらが大暴れをして日々の鬱屈した気分を発散できる様な、娯楽要素の強い話であり、このままではこの設定、埋もれたまま墓に持って行く事になるなと、令和版にリニューアルを試みてみました。
普段の日常空間から、登場人物が徐々に異世界へと引き込まれて行くストーリーを好む自分は、どうやったらこの東京を『魔界化』出来るかという発想、オカルト的な既成事実にサイバーシティアクション要素をミックスして物語の展開を試みていますが、時代の流れは冷徹であり、平成から令和への時代移植にはなかなか苦労が要りました。ちなみに先の手法は、体験の聞き取りに既成の伝承伝聞考察を加えた「実話系怪談」の側ではある程度成功しておりますが、果たしてエンタメ方面ではどういう結果をもたらすでしょうか?
「東京結界〜のストーリーは100%のエンタメフィクションだけど、この解釈に近い出来事が、本当に世の裏側で起こっていたとしたら?」そう考えるだけで書いている自分はとても楽しめました。あとは読み手の方が、いっとき窮屈な現実から離脱して想像に身を委ねる快感を感じて頂ければ、幸いに思う次第です。
皆様のご意見ご感想など、心待ちにしております。