一案
「扶桑暦一六〇〇年――扶桑の歴史を変えた大戦(おおいくさ)、関ヶ原の戦いがあった。地の利は西軍、備えは東軍、士気も練度も東軍が優っておった。されど『もう勝った』と慢心した東軍の徳川家康が敗れ、西軍の石田三成が勝った。後世、これを『狸の慢心』と呼ぶ」
アベルトが尋ねた。「……なぜ、西軍が勝ったのですか?」
「西軍は敗走したと見せかけて、狭路へ東軍を誘い込み、手筈どおり態勢を立て直すや左右より挟撃――東軍は敗れたのじゃ」
二案
「扶桑暦一六〇〇年――扶桑の歴史を変えた大戦(おおいくさ)、関ヶ原の戦いがあった。士気も練度も統率も東軍が優っておった。されど『もう勝った』と慢心した東軍の徳川家康が敗れ、西軍の石田三成が勝った。後世、これを『狸の慢心』と呼ぶ」
アベルトが尋ねた。「……なぜ、西軍が勝ったのですか?」
「西軍は決戦の前夜、敵の主力を夜襲で削った。さらに裏切りを予見し、備えを怠らなんだ。裏切り者が出ても崩れぬよう手を打ち、味方の士気を高め、ついには山に座す大軍を動かした――周到な準備と、人を動かす采配。それが勝利を呼んだのじゃ」
現状、二案を採用していますが・・・。
二案の方が、リアル戦術としていいかなと。どうやって凌ぎきったのかは、「石田三成に転生してしまったんじゃがwww」で公開できるといいなぁ・・・。(^^;;
第0話は10/21に公開します。
石田三成公の話を少し入れています。