海にはくらげが漂っていた
長い髭のような手足を揺らしながら
まるで無重力状態
くらげは海の中を
ゆらゆらと揺れている
双子の兄もよく泳ぐ
くらげは空を見上げるように言った
宇宙飛行士は宇宙へ向かった
地球の磁力から解放されると
宇宙を泳ぐのだ
ヒトデのような星を見つけては面白がる
そんなことをしていると
時空間の波に乗って
貝殻のようなゴミを見つけた
ステーションに持ち帰るつもりだ
耳に近付けると
海の音を聞けるから
地球の鼓動を聞けるから
夜空には月が輝く
海月《くらげ》は
水面に揺れる月のように
海の中をゆらゆらと
揺れていた