@kusariさんからギフトをいただきました。
実はとても数少ない「フィギュア」経由でのギフトだったので、最初に見た時目を瞠ったのが印象的に思い返されます。
ありがとうございます。引き続き頑張ります…がんばりたいと思います。
ところで、「フィギュア」。
週末にひたすらガリガリ書いていたせいでうっかり「くすんだ銀の英雄譚」の執筆が止まってしまい――といいますか、うっかりあと一話か二話余裕があると思い込んでいました――まあ何ともアレでわやなことになった近況でしたが。
私は基本的に、自分で書く主人公には苦しみを架したいというタイプの書き手です。
といいますか、一本道ルートの物語における主人公というのは必ずハッピーエンドかトゥルーエンドにたどり着き、たとえ道半ばにして倒れたとしても報われや希望や未来が残るいい感じの死に方になるのがほぼ確定しているポジションなので(そうでない主人公というのは、それこそ「そうした」主旨の作品の主人公でしょう)、他の誰より何より過酷に扱っていいと確信しているのです。
「いいかいユリアン、主人公というのは石臼で磨り潰すようにして苦しめて苦しめて絞って絞って出てきた出汁で作った味噌汁を一口して「ンマァーイ!!」と叫ぶくらいでいいんだ。その後に希望のある結末を用意してやればいいんだ。それが人間、鬱すぎもバッドすぎもしない、ちょうどいいくらいってところなんだ」――と囁くゴーストがいるのです。そんな感じです。
だって最後は必ずハッピーエンドかトゥルーエンドになるんですから。書き手がそう望む限りは。たとえ今はたどり着かなくとも、いつかはたどり着くでしょう? 向かっているわけだからな……違うかい?
あ。いえ、もちろん苦しみにも鮮度――もとい種類というものがありましてですね。
ぐじぐじした苦しみはよくありません。喉に引っ掛かっていがらっぽくなるような、場を停滞させるばかりの尾を引いてはいけない苦しみというのがですね、物語にはあります。
いじけた苦しみはよくありません。美しい苦しみでなくてはね。いけませんよ。
前に進む者の背中を打ち据え突き刺さる苦難。これこそです。ええ。
…自分でそうできているかはまあおいておくとしましても。
――閑話休題。
ともあれ、私はそんな書き手ですが。
今のところ書いている話に関しては、
「機甲少女」は主人公が子供なので手加減しなくてはいけないというか子供相手にあんまりひどいことしたくない
「くすんだ銀」はおっさん成り上がり冒険譚という座組み上そういうのは余分な贅肉になるのでやりたくない
「魔女の結婚」は言ってしまえば前提が「ハッピーエンドの後のアフター」なのであんま余計なことしたくない
という訳で、いっとう自分の趣味をぶち込んでいた主人公がウォルフでした。
理性と論理をまといながら感情を捨てきれない青年。私の好きな主人公です。
そんな訳で長い長いつきあいになってしまいましたが、こいつの苦しみの巡礼もそろそろ終わりが近くなりました。
せめて言い訳の要らない、少なくともバッドではあり得ない終わり方へと落着させたいなと思います。その予定です。