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『だれもが愛されていた』九月六日19:00より公開予定

こんばんは。
最近持病の治療がいい感じの飯田です。今度カウンセリング受けてきます。

掲題。
横溝正史ミステリ&ホラー賞は撤退することにしました……無念。ま、来年もあるし。

そういうわけで、宣言通り前回の江戸川乱歩賞に出した小説を公開したいと思います! 
タイトルは
『だれもが愛されていた』

・あらすじ
昭和六十四年。
とある名家の跡取り息子が殺害された。現場には手がかりがほとんどなく、また当時の警察の杜撰な捜査のせいもあって犯人は捕まらず、迷宮入りに。
しかし諦めない人がいた。
それは被害者の妻、紘子。彼女は持ち前の粘り強さで捜査を進めていく。
ある時、ようやく犯人に辿り着く。しかし犯人は紘子を殺害。そのまま逃亡。
事件の捜査は紘子の子供、晴嵐と典敏に託される。
普及した科学技術を通じてどうにか犯人に迫る晴嵐と典敏。
しかしまたしても犯人は二人を殺害し、逃走する。
時は続いて、晴嵐の娘、春は、VR空間に物を作る天才少女プログラマーとして活動していた。そんな春は、高校三年の夏にアルバイトのために警察署で働き始める。そこで「昭和六十四年に起こったとある殺人事件」の証拠品として押収された「ダイヤルキー付きの鞄」を見つける。



この作品、乱歩賞に応募する前に三人の作家さんに下読みしていただいたんです。

一人はこちら。結月花さん。
https://kakuyomu.jp/users/hana_usagi
恋愛ものを書かれる方です。コメディ寄りからシリアス寄り、ファンタジーから現代ものまで、幅広い世界の恋心を書いています。
個人的なおすすめは
『白銀の狼』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054901321103
『放課後の女怪盗』
https://kakuyomu.jp/works/16817139554749983799
特に後者は同人出版という形で紙の本になっています。挿絵付きで、一ノ瀬さんががっしりしててかっこいい。男が惚れるタイプ。
前者は「結月花の真骨頂」って感じです。情景描写が美しくて僕は非常に好き。
一貫して、美しい描写の中に温かい感情を書かれる方です。「これは……!」という推しカップルを製造するのも上手いので、ぜひ彼女の作品の中で好きなカップリングを見つけてみてください。

さて、二人目はこちら。日諸畔さん。
https://kakuyomu.jp/users/horihoho
SFロボバトル、ハードボイルド風を書かれている方です。「ハードボイルド風」は僕が彼の文体に感じているだけであまり前面に出す必要はなかったかもな(笑)。男の夢が詰まった話を書かれる方です。むせる。
おすすめは
『君の姿と、この掌の刃』
https://kakuyomu.jp/works/16816452218297195356
『グラビティ・ダイブ・エンゲージ(略)』
https://kakuyomu.jp/works/16817330658054310764
前者は日諸さんのデビュー作なのですが、まぁ衝撃を受けました。「伊勢海老のエビチリ」なんて訳のわからん例えをしてしまったくらい。ちょっとエッチなラブコメや、テンプレート祭りのダンジョン系ファンタジー全盛期の当時に往年のSFアニメ顔負けのまさに「むせる」作品が出てきたのですからまぁびっくり。カクヨム《ここ》でこんなのが読めるとは。
後者は前回のカクコン応募作。ロボバトルもので「死」がしっかり描かれているのがいいですね。ご都合主義じゃない。しかもこれ、しっかり恋愛なんですよ。ギャップがすごい。どちらもいいバランスで両立されているのが素晴らしいですね。

三人目はこちら。りんごのタルトさん。
https://kakuyomu.jp/users/bigappletart
こちら書籍化作家さんです。入夏紫音という名前で活動されています。「このミステリーがすごい! 新人賞」の隠し玉受賞。
カクヨムのレギュレーション的に購入URL載せられないので、タイトルだけ。実はこの作品、少し前にカクヨムで公開されていました。
『古川くんと二ノ瀬さん 七草寮青春推理譚』
カクヨム掲載時は『九分後では早すぎる』というタイトルでした。東京創元社×カクヨム「学園ミステリーコンテスト」にて、僕と一緒に中間を突破した方です。書籍化されてるので気になった方は買ってみてください。よくある甘酸っぱい青春……ではなく、現実と理想の狭間にあるほろ苦さを、ミステリーでカラメリゼした感じのお話です。推理部分もしっかりしていてどちらも素晴らしい。面白いです。
普段、僕は「推理作家同士は共喰いをする」という信念のもと、あまり同業者とは絡まないのですが、この方は頼り頼られいい関係でいられるので例外です。絵も描かれる方で、そっちもお上手。

さてさて、本題に戻しましょうか。
『だれもが愛されていた』ですが、毎週土曜日の19:00に更新をかけます。初回更新日は今週土曜、九月六日です。
全9話ですが、1話あたりが10,000字超えているので、一週間のうちの時間があるときに細切れにして読んでみてください。
レーティングは全部つけてますのでお気をつけて。

さてさて以上です。
九月になっても暑いですね! お体に気をつけて、また作品でお会いしましょうー! 

4件のコメント

  • うおおまた新しいお話が読める!!
    楽しみにしてます!!
  • すずめさん
    1話あたり長いのでご都合いいタイミングで!
    楽しんでもらえますように!
  • えーーーー!!そんな、下読みしただけなのにこんなに素敵にご紹介してもらっちゃっていいんですか?(((*〃゚艸゚))✨💕嬉しい!ありがとーー!!
    え、しかもそんな風に思っててくれたんだ〜!
    仲良い人に言ってもらえると照れるね(笑)
    でもどの作品でも違うカップルを楽しみたくて作品を書いているので、カップル推しは嬉しいなー!
    あんまり大したこと言えてないけど、いつも読ませてくれてありがとうね!こちらも勉強になってます✨
  • 花ちゃん
    こちらこそ、その節はありがとう! やっぱり紹介するなら丁寧にね。
    『女怪盗』読んでからなんとなく印象変わったんだー。でもそういえば、『白銀』の時も一貫して「愛情」を書いてたから、僕の今までの見方が偏ってたのかなって。
    あとカップル生産はマジですごい。みんな雰囲気違うし。
    花ちゃんのコメントいつも的確で助かってる! ありがとうね!
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