ついに完結しました、「悩めるお后様と鏡の日常」。
本作、モチベアップのために、Nola原作大賞に応募するつもりです。(もうちょっと悩みます。)
そしたら「応募作品にあとがきはいらん」と言う話を聞いたので、こっちに書いてます。
まあ私のあとがきは、笑い話みたいな物なんで、気軽に聞いてやってください。
最初にこの話のコンセプトを思いついたのは、確か「ボケて」だったと思います。
「世界で一番美しいのは誰?」
「白雪姫です。」
「何ですって!」
「お后様はかわいい系です。」
「それなw」
みたいなボケだったと記憶しております。
ここから始まり、Xで「優しいお后様」の投稿をちらほら見かけるうちに、構想ができました。
ちょうどその頃、「モテる男性論」を調べていた時期で(もちろん、創作のためですよ?)、その中で面白い話を聞きました。
「女性にとっての理想の男性像は、
『自分だけを甘やかしてくれるサイコパス』。」
へぇ〜……(絶句)と思いました(笑)。
で、それらが混ぜ合わさって完成したのが、「お后様」と「魔法の鏡」になります。第1話はこの設定からスタートしました。
第1話が好評をいただいのが励みになり、続きを考え始めました。「いっそ、女性の悩みを一つずつピックアップしてみようかな。」と話を膨らまします。
そんな中、ふと、疑問がわきました。
「……魔法の鏡って……最後どうなった?」
さらっとネットで調べた限りじゃ、でてこなかったんですよ。
「シュレック」だとみんなと酒盛りしてたはずですし、ミランダ・リチャードソン主演の「スノーホワイト」だと、粉々に砕けていたはずです。
でも原作でどうなったか、引っかかりませんでした。「じゃあ、何書いてもいいか」と開き直ります。
原作における「魔法の鏡」は自己投影の暗喩ですよね。
自己への自信のなさ、白雪姫の美貌への嫉妬が、そのまま鏡のセリフとなる。
この設定を交えつつ、「優しいお后様」と「イケメン鏡」がどうやったら幸せルートを選べるか。
それを考えれば、原作と本作は、別の世界線として両立するのではないか。
それを突き詰めた結果、今の形になりました。
コメディの参考は漫画です。
具体的な作品で言うと、私の好きな「実は、私は」とか「helck」辺りのノリを参考にしました。
どうでしょうか?少しでも近づけているといいのですが。
話始めるとキリがないのですが、作品形式も色々挑戦的でした。
コメディタッチにするにあたって「落語」を参考に、できるだけ「会話」だけでストーリーを進めました。テンポが良くて、お気に入りの手法です。
過去の辛さと現在の幸せの対比演出が欲しくて、結果、「語尾が違う二つの文体が混在する」と言う手法を取ったのですが……。
これについてはマイナス評価覚悟の上の演出です。読みにくくてごめんなさい。でも、やりたかったんや。
そんなこんなで思い入れが強くなり、応募する事にしました。正直、受賞目的じゃありません。
審査員さんでもいいので、一人でも多くの人に読んでほしい。それを願っての応募です。投稿者としてはちょっと不純ですね。誰かに怒られそう。
でも私、この二人が大好きなので、埋もれさせたくなかった。
完結するのが勿体無いくらい、大好きな作品です。
でも「物語には終わりがあるべき」。
ポリシーです。なので、一度終わりにします。
最後までお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。少しでも暖かい気持ちになっていただけたら幸いです。
最後に一言。
頑張っている人に愛を込めて、この作品を捧げます。