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【完結御礼】大正の夜を奔り抜けた女たちの終着点――『銀糸(ぎんし)のお雅』シリーズ

いつも本作をご愛読いただき、誠にありがとうございます。
この度、シリーズ第2部となる**『大正・帝都廃業編』**が無事に完結いたしました!
激動の大正デカダンス、そして未曾有の震災という炎の海の中で、彼女たちが最後に見つけた答えとは――。
「犠牲者」でも「殺し屋」でもなく、一人の女性としての尊厳を取り戻すための、文字通り命を懸けた旅路を、ぜひ最後まで見届けてください。
また、すべての始まりを描く第1部
『銀糸(ぎんし)のお雅 ―明治・黒手袋の女始末屋―』
も絶賛公開中です!
◆ 本作を彩る、三人の「影」の魅力
• 筆頭・お雅(おまさ)
黒手袋に身を包み、銀糸を操る始末屋のリーダー。圧倒的な包容力と、時折見せる母のような慈しみ、そして悪を断つ際の冷徹なまでの気高さ。彼女の奏でる三味線の音色には、時代に葬られた者たちの残響が宿っています。
• お環(おたま)
可憐な容姿の裏に、凄絶な過去と「火傷の跡」を隠した少女。伊豆大島の村長から授かった「太い銀の簪(かんざし)」を武器に、震えを乗り越え、最強の仕事人へと覚醒していくその姿は、本シリーズ最大のカタルシスです。
• お凪(おなぎ)
双子の姉・お波への深い想いを胸に、影の工作員として暗躍する少女。変幻自在の変装と鋭い身のこなしで仲間を支える、絆の象徴でもあります。
◆ 第1部(明治)から第2部(大正)へ
第1部での出会いと「仕事人」としての産声、そして第2部での別れと決意。
明治から大正へ、時代が変わっても決して変わることのなかった彼女たちの「誇り」の物語。第1部を改めて読み返すことで、完結編での一幕一幕が、より一層深く胸に響くはずです。
「誇り高き廃業」を選び、潮騒に還った彼女たちの物語は、今、どこまでも穏やかな音色の中に、永遠の安らぎを見つけたのだった。
彼女たちの生き様が、皆様の心に少しでも残ることを願っております。

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