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【連載予告】第2部:大正・帝都廃業編

明治の激動から二十年。時代は「和」と「洋」が混ざり合う、大正デカダンスの真っ只中へ――。
伊豆大島での惨劇を越え、彼女たちは再び帝都・東京の闇にいた。
銀座の夜を支配する秘密クラブの女将・お雅。
モダンガールの装いの下に冷徹な殺気を潜める・お凪。
そして、元花魁としての妖艶な毒を纏い、自ら「獲物」となって闇を葬る・お環。
かつて守られるだけだったお鈴もまた、姉たちの背中を見つめ、一つの決断を下そうとしていた。
「……見て。この傷、綺麗でしょう?」
月光の下、お環が自ら帯を解き、剥き出しにした胸元の火傷の跡。
男がその美しき呪縛に目を奪われた瞬間、手の中に隠された「刺しもの」が銀光を放つ。
それは、誰の手も借りず、誰の意志にも染まらない、お環だけの復讐の完成だった。
しかし、知略と色香が交錯する彼女たちの華やかな「仕事」は、突如として訪れる大地の咆哮――関東大震災によって、強制的な終焉を迎える。
亡き斎藤一の遺志を背負う警部・早瀬が見届けた、仕事人たちの最後の引き際。
瓦礫の都を捨て、彼女たちが辿り着く「残響の淵」の正体とは。
「銀糸のお雅 ―大正・帝都廃業編―」
近日、公開。彼女たちの最後の「仕事」、その目に焼き付けよ。

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