楽しい季節がやって参りました。
カクヨムコン。
ホッタイモイジンナ? 気づけば夜中で寝る時間。進まぬお話作り……。
そしてyoutubeのおすすめが狐とタヌキの動画であふれ、「あれ? さっきまで読書してたんだけど?」と、首ひねる今日この頃。
新しいお話を考えるにつけ、隣の泉が素晴らしく輝いて見える今日この頃。
カクヨムコン。
それはお祭りを順ぐり巡る楽しみ。
出版本という大海や、他人様の美しい水の集合。様々な作品に出合ったり、また動物の動画を眺めたり、そして気づけば夜中で寝る時間。進まぬお話作り……。
カクヨムコン――。
子供の頃、祖父母の家にはタヌキの親子が来ていた。たぶん夏の頃で、日暮れの時間。いつもひょっこりやってきて、パンだのなんだのをムシャムシャ。
小さな黒い毛玉が子供。五つも六つもよちよち歩きのかたまりが、縁台の脇で親を押しのけ顔負けのムシャムシャ。
それを暗い窓越し、そーっと眺めた記憶。
あれから――。近所の空き家が更地になって、土手の茂みが整備されて、気づけばタヌキは見なくなった。
ザリだのどじょうだの、果てはうなぎが居た川が、綺麗になって静かになった。
林が開発されて、尾長やぴぴぴと鳴く鳥は山に戻り、裏庭の柿の木はカラスが居るくらい。
近くにマンションビルが建って、線路が高架になって、くみ出しの工事で庭の古井戸は枯れた。
蛇口はせき込むような音で赤い水を吐いて、そして黙った。
「あれぇ、庭木はどうしようね?」と、たずねると。
じいちゃんは、
「地べたの下は見《め》ぇないけんど、じっと待ったら水脈が戻らいね」と、のっそり答えた。
ただじっと待つ。
井戸が澄むまで。
タヌキは帰って来なかったけど、動画の中ではあの日のタヌキが元気に飯をたらふく喰ってました。
季節が変わる頃に、古井戸はまた水をたたえ、庭木は今日まで変わらず元気。
わっとたいむいずいっとなう。
気付けば12月。今日は寒いっすね~。
ちょろちょろ歩きのお話作り。
少し貯まった井戸の底、ようやく水が澄んできた。
長編小説始めます。
どうぞよろしく