カクヨムというと「お題」のイメージが強い。
自主企画による「お題」はもはや名物といってもいいくらいだろう。
書き手が楽しみながら、気軽に参加できるそんな感じだ。
お題の中には、三題噺なんていうものもあって、三つのお題をクリアして話を組み立てていくなんていう難易度の高いものもある。
書き手さんの中には、お題自主企画で名の知れた方々もいるし、参加者としてそういった方々と仲良くさせていただいていたりもする。
ひとつのお題に向かって、皆が気持ちをひとつにして進んでいく。
こんな青春漫画みたいなことって、普段の生活の中ではなかなか味わえないことなのかもしれませんね。
お題企画は自主企画に限らず、カクヨムの公式もやっていたりする。
今回のカクヨムコンのお題フェスがいい例だ。
ただ、公式のお題というのは結構幅広く取れるような単純なキーワードであることが多く、これが逆に書き手たちに何を書けばよいのかと頭を悩まさせてくれたりする。
今回の「未知」もそうだ。
私の場合「未知」というキーワードからすぐに思い浮かんだのは、映画「未知との遭遇」だった。
だから、きっと同じような考えでSFを書いている人は多いんじゃないかと予想した。
次に浮かんだのは、子どもの頃に流行った歌だ「みっちゃん、みちみち……(自主規制)」というやつで、まあ、そういうことですよ。
未知でどんな小説を書こうか。
色々と考えた結果、思い浮かんだのがミステリー小説だった。
タイトルは「これは怪異ではございません」。
現在書いている長編小説の「メガネの探偵、二階堂」が怪異ばかりを相手にしているのに対して、怪異ではないと言い切る物語を書いてみたいと思ってしまったのだ。
普段書く時は、タイトルは小説が書き終わった後に決めることが多いのだけれども、今回は先にタイトルが決まっていた。これは私にしては珍しいことだった。
タイトルが先に決まっていたので、ここからどうやって話を作っていくかを考えていく。まずはプロットで、登場人物を考えた。
怪異ではないということを、どうやって言い切るのか。
やっぱりミステリーだろうか。そして、自分の得意分野でもある警察ものだろうか。
そんな感じでプロットを固めていき、登場人物たちも設定していく。
いつもながらの一癖も二癖もある連中を考え、物語に溶け込ませていく。
物語の流れをどうするか。
ちょっと都市伝説的な感じにしてやろうか。
何がブームだろうか。
どんな物語の方が読まれるだろうか。
色々と考えながら、話を固めて、書き始める。
もう書き始めてしまうと、あとはどんどんと頭の中で物語は加速していく。
そんな感じで作成するのが私の小説の書き方だったりする。
みんなはどうやって小説を考えて、書いていっているのだろう?
結局書き上がった小説は1万文字を超えていた。いつもの事である。
以前までは1万文字なんて書けないって思っていたのに、最近は1万文字では収められなくなってきている。これが良いことなのか、悪いことなのかはわからない。
1万文字に収まらない時は、書きたいことが溢れているのだ。そう自分に言い聞かせることにした。
そして、今回はAIに補助してもらった。どうしても1万文字以内に収まらなかったので、削るならどこを削るべきかと、AIに聞いてみたのだ。
AIの野郎、本当にざっくりと切ってくれるぜ。人のこだわりとか無視かよ!ってなりながらも、なんとか1万文字に収めることが出来た。
というわけで、今回は「AI補助」のタグをつけております。
0からAIにサポートしてもらって小説を書くのではなく、必要な部分だけをAIに補助してもらう。こういう使い方もいいのではないかなーって私は思っています。私はAI否定派ではございませんので。ただ、全文をAIに書かせるっていうのは違うとは思いますよ。それは自分で書いた(考えた)小説ではないですからね。
というわけで、短編ミステリー小説
「これは怪異ではございません」
https://kakuyomu.jp/works/822139841729061180短編ですが数回にわけてアップしていきますので、どうぞよろしくお願いします。