どうも、いつもお世話になっています。紙季です。
6月30日に完結いたしました、『断頭台のデュラハン』【不正編】の後書きなどを遅ればせながら書かせて頂こうかなと思います。
とは言っても、振り返ると後悔ばかりというかもう少し書き加えたい所とか直したい所とかが噴出するばかりなような気がするんですよね。ほぼ戦闘描写が無い——思想戦やら論戦がメインだった故に、難しい部分は殊更に多かったです、はい。
いよいよと黒幕というか敵本営が台頭してくるといったイメージで各々のキャラクターの考え方など、本格的に物語の終幕に向けて対立構造や勢力図が明確になり始めて、前哨戦の匂いが噴き出してくるイメージで書いては居ました。
動機など行動の説得力、或いは歪んだ狂気性など【不正編】という表題らしい言動などはそこそこ書けてはいるのかなとは我ながら思います。
まぁちょっと地の文とか文構成などがね、改めて私の才能の無さを露見させるような自己嫌悪を多く引き起こしている回でもありましたが。お見苦しかったら本当に申し訳ない。
余談ですが【不正編】の不正は絶対に表題にするぞと思っていた二文字でして好きなんですよね、お察しだろうとは思いますけど『歪』って漢字が昔から何かと心を惹いてまして。笑
不正を働けば無理が生じて歪みになる。必ず証拠や違和感が残り、絶対にボロが出る。あんまり書き過ぎるとアレなんですが、だからこそ歪みは歪みという漢字で書かれてるって言うのが、成り立ちが分かりにくいとか意味が分からない漢字が多い中、凄く的を射てて分かりやすいなぁと昔、感慨に耽った事が在るんですよね。
だから読者の皆様の納得は得られたかは分かりませんが、個人的には書けて良かったなと思えている回ですかね。
此処に至るまで普通の小説にすると概ね18巻分くらい、もう書き始めてから3年4年ですか……時間は早い物です。普通の感覚なら本当は新しい物をバンバン書いて賞でも狙えるような作品書ければ良いんでしょうけど、まぁ後悔はしてないですね。
キャラにも愛着があるので書いてて楽しいですし、読んでくれる人もいる。何より書き続けられる環境である事が何より幸せな事だなぁ
と体調とか崩したりも有ったので痛感する所です。(負け犬の遠吠えですけどね^^)
昨今の諸々の事案とかを眺めてると賞とかとってメディアミックス連載とか持たせて貰っても色々と騒動に巻き込まれるぐらいなら、ねぇ、とも思います。ぶっちゃけ校正だの表現配慮だの、メンドクサ過ぎるなとも思いますし。
そんなのに関わるぐらいなら貧乏だの無意味だのと馬鹿にされたって細々と好きな物を書いて居たいなってのも本当の気持ちですね、はい。
とかく次が19でその次が20の大台ですか……今の頭の中だと20辺りは相当なカロリーを使う話になるような気がしますね、考えるだけで頭が重いです。笑
その前に19をしっかりと書き切らないとなという話で、また近い内に次回予告の更新をさせて頂きます。次回の連載開始は、一月休みを頂いてから——早くても8月の中旬あたりになるかなと考えている所です。
動き始めた敵本営、周りを取り巻く環境を踏まえ、イミト・デュラニウスがどのような立ち回りをして行くのか——また周囲の状況がどのように変化していくのか、拙い腕前ではありますが楽しみにして頂けると幸いです。
長くなりましたので以上を以って【不正編】の後書きとさせて頂きます。
では、皆様がより良き物語に多く出会える事を祈りながら。
紙季でした。