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近況ノート_生存報告

拙作をお読みくださる皆さま

こんにちは。佐藤宇佳子です。

いつも拙作をお読みくださり、ありがとうございます。皆さまから頂くハートや星、コメントなどに、いつも励まされております。

今回は単なる生存報告、よもやま話のみです。

十二月も中旬に入りました。毎朝、カクヨムコン11にご参加されている方々の作品を回って物語を楽しんでは応援させていただいております。短編を読んでは鋭く切り出したような世界にたじろぎ、長編を読んでは変わらぬ世界観に安堵し、いつも心を揺さぶられているのですが、カクヨムコンに向けてきちんと照準を合わせ、きちんと作品を仕上げるって、社会人でも学生(生徒・児童)さんでも、とっても大変なことではないでしょうか。普段の生活に加えて、それを執筆するだけの時間を捻出しなければならないのですから。自己管理の賜物ですね。本当に尊敬します。

かくいう自分は十二月中に出しますと宣言したトキワの物語(『ゴジュウカラ』)が現在まだ折り返し地点の六万字を超えたところで、早速「泥棒のはじまり」になりそうなペースです。今回、そこそこ下準備したつもりでしたが、書き始めてみると、追加で調べたり調整したりが思いのほか多く、なかなか進みません。

先日、カクヨム作家さんのスペースを拝聴しておりましたら、自分の中で「これぞ!」と思える作品をひとつ書いてしまったら、そこが基準となってしまうので、執筆ペースがガクンと落ちる(ものすごい意訳です)ということをおっしゃっており、うなずかされました。たとえ「これぞ!」と思える作品がなくても、前作よりは良いものをという気持ちは多くの方が感じるのではないでしょうか? それがあまりに強いと、強力なかせになり、推敲してもしても不完全に見えて満足できなくなってしまいます。

愚痴はさておき、一月には出したいところです。ちょっとフライングで内容をご紹介しますと、主人公は『茶房カフカ』のトキワこと常盤柚葉です。幼少時のピアノの師、石竹緑子との交流およびそれを通じた柚葉の変化が主軸の物語ですね。トキワは帯広出身という設定でしたので、舞台は帯広と札幌になります。

本作、チャイコフスキーの交響曲 第六番 ロ短調『悲愴』のピアノ連弾版がキーワードになります。

交響曲のピアノ連弾ってなんじゃい?! と思われる方も多いのではないでしょうか。幾多の楽器で演奏される交響曲をピアノ一台・四手のための楽曲に書き下すというのは、よくあることのようです。作曲者自身が交響曲を売り込むための簡易版として編曲することもあれば、他人がピアノ版を作ることもあるようです。

で、チャイコフスキーの『悲愴』のピアノ連弾版ですが、これは作曲家本人が作っていて、とても美しいです。下記の東京芸術大学音楽学部の演奏が白眉だと思います。一楽章だけでも聞いてみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=tW2cw2kIS08&list=RDtW2cw2kIS08&start_radio=1

寒くなってまいりました。今年は以上に早かったインフルエンザの流行がまだまだ油断できないレベルで続いています。皆さまどうぞご自愛ください。

16件のコメント

  • 書けば書くほど自分の中でハードルが上がってしまって、書く手を止めてしまいますよね…😅

    トキワさんのお話、楽しみです!トキワさんはかなり謎が多いと言いますか、最後も意味深な行動をしていたのでどんな人なのかとても気になります!
  • 佐藤宇佳子様、新作の長編小説を楽しみにしております。

    自分もある程度短編集が落ち着いて、短編部門の応募と既存のシリーズの完結に集中する予定です。
    お互い自分のペースで無理せず頑張ってまいりましょう。
  • ジロギンさま

    こんにちは! コメントをありがとうございます m(_ _)m
    最近、進むより、立ち止まったり後戻ったりのほうが多いような気がして気がめいりますけど、それが今の自分の実力、受け入れねばですね (^^;)
    ジロギンさまの『台風BBQ一家』は題材にも驚きましたが、毎回、心理描写の妙に鳥肌が立つ思いをさせられています。
    応援しております!
  • あの壮絶な『チャイコフスキーの交響曲
    第六番 ロ短調 悲愴』連弾だと更に悲壮感出そうですね…!矢張りトキワ物語ではなく
    素敵なタイトル【ゴジュウカラ】!!
    シジュウカラじゃないところが流石!
    宇佳子さま✨ですね…!
     楽しく書く分にはいいんですけど、それが
    苦になるのは…と、最近とみに思います。
    仕事しながらで、しかも年末年始の忙しさも
    あると思います。休みの時や通勤最中で書く
    しか…(乗り過ごしがちw)呉々も、御無理
    なき様に…!!
  • 二ノ前はじめさま

    こんにちは! コメントをありがとうございます m(_ _)m
    短編集、ゆるゆると拝読させてもらっておりますが、一話一話の密度が凄いですね。どれを読んでも、それぞれ異なる何か強い思いが沸き上がってきます。カクヨムコン11にご参加とのこと、良い結果に繋がりますよう!
    自分のペースをつかみ、続けていくことが大事ですね。お互いに頑張りましょう。
  • いつも拙作を読んで頂きありがとうございます♪
    長編楽しみです。でも、ご自身のペースでいいと思います。自分で納得のいくものでないと、人様に見せられないですよね。まあ、私のはふざけ倒しているものが大半なので、人様に見せられないものも出しちゃってますが(笑)
  • 小野塚さま

    こんにちは! コメントをありがとうございます m(_ _)m
    おお、『悲愴』に反応してくださり、ありがとうございます。これ、オケ版ももちろんですが、ピアノ連弾版もなかなか良いのですよ。特に、藝大の動画は素敵です。たったふたりの演奏ですが、すかすかした感じはなく、メロディラインが浮き立って聞こえます。
    シジュウカラでなくゴジュウカラなのは、そこはもう、トキワですから (^^;)
    小野塚さま、電車で執筆して、うっかり乗り過ごしていらっしゃいます? それはお気を付け下さいね、私は徒歩通勤なので、ぼーっとネタを考えながら歩いています(笑)
  • 七月七日さま

    こんにちは! コメントをありがとうございます m(_ _)m
    七月七日さまの作品は、ふざけ倒しているものも視点がおもしろいなと思います。ちょっと冷めた目で突き放した感じがして。また大分ものを書いてくださいね、楽しみにしていますので!
    自分のペースが大事ですよね。できんもんはできん! なるようにしかならん!
    とか言ってるうちに、また大分行きの日が近づいてきて、執筆速度がさらに低下するという……
  • さっそく聴いてみます<(_ _)>
  •  こんにちは^^。関東と九州の往復大変ですね。全く他人ごとでは無くなりましたが……私も年末年始はまた東京です。

     カクヨムコンには短編だけ出そうと思っています。どうせ読者選考には残れないのは分かっていますが、短編は公募が少なくて落ちてしまったものは行き場がなくなります。ここで供養する感じでしょうか。

     私のように思い付きと勢いだけで書いているような者には、前作越えの悩みというのは無縁の話です。佐藤さんの文章は誤字脱字もないし、丁寧に推敲されているんだろうなと頭が下がります。
     普段誤字脱字だらけの私ですが、流石にこれでも公募に出すようなものはそれなりに推敲しているんですよ。嘘じゃないです^^;。

     ピアノの連弾て面白いシステムですよね。個人的には楽譜めくる人の緊張感が面白いです^^。
  • 生存確認させて頂きほっとしております(๑´ω`๑)
    苦悩されながら錬成された新作、楽しみにお待ちしております。
    悲愴
    ずっと悲しい槍だと思っていました。
    お恥ずかしい。
    知識をブラッシュアップする機会と芸術に触れる機会を与えて頂き感謝です。
  • 縞間かおるさま

    こんにちは! コメントをありがとうございます!
    お、ピアノ連弾版にご興味を持っていただき、嬉しいです (*^^*) きっとオケ版は聞きこんでいらっしゃるのですね。こちらも楽しんでいただけると良いのですが。
  • 十三岡繁さま

    こんにちは! コメントをありがとうございます!
    カクヨムコンに短編を出すご予定なのですね、新作でしょうか? 楽しみにしています。ほほう、短編のほうが公募って少ないんですね。前回、いいところまでいってましたよね。積極的に攻めていってください!
    十三岡さまのように、思ったはしからすらすらっと文字に置き換えることができれば、私もそこまで悩まないんですけどね。本当に、書き始めは目も当てられない日本語でして、何回、何十回と手直しして、ようやくまあいいかレベルになるという。そして同時にプロット(らしきもの)にも穴が散見され……もう少しエレガントに執筆してみたいです。
    ピアノ連弾の譜めくりは、プリモ(右側)とセコンド(左側)の両方の楽譜があるので、タイミングを計るのが厳しそうです。最近、譜めくり担当者の苦労エピソードをいくつか読んだのですが、ピアニストごとに異なるタイミングを指定してきたりするので、ものすごく緊張するそうですよ。
  • Bamse_TKEさま

    こんにちは! コメントをありがとうございます!
    生存確認でほっとしていただき、ありがとうございます。低浮上を気にかけてくださる方がいらしゃるなんて、ちょっと温かい気持ちになりました。
    新作は登場人物が苦悩しますが、書き手が苦悩してどうするんじゃい!と自分で突っ込んでおります。
    楽曲って私は番号呼びに慣れているので、悲愴とか冬の日の幻想とか通称で呼ぶとちょっと照れくさいような気持ちになります。小説の中で「交響曲第六番」のあとに悲愴って書き加えるときも、照れました (^^;)
  •  こんにちは。お邪魔しております。
     トキワさんのお話、拝読できるのを楽しみにしてますー!
     ご納得がいくように書かれたお話は、必ず皆さんの心に響きますもの!! 
  • 遠部右喬さま

    こんにちは! コメントをありがとうございます(^_^)
    軽妙洒脱な作品揃いの遠部右喬さまに激励されると、嬉しさ以上に半端ないプレッシャーが(笑)
    楽しんでもらえるよう、手を抜かずに頑張ります。
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