幸/ゆき さん @WGS所属様の夕暮れの白鳥 ―最強兵器の生体ユニットが救われる道―をプロローグから第三話まで拝読致しました。
まずは全体として、このように評価させてもらいました。
評価
引き込みの強さ:7
設定の説明に過不足がないか:7
登場人物に好感が持てるか:8
物語の展開や設定に納得感があるか:8
物語の主軸がブレていないか:9
感想
ロボットもののお約束のごった煮ですね。
その中でもガンダムのSTARGAZERやアーマードコア(特にⅥ)、マクロス……私も知り合いから名前を聞いただけなのですが、パワードールなどからかなり影響を受けているのではないでしょうか?
それはそれとして、脚注がないと用語が分からないのは良くないですね。
せめてそれが読み飛ばしてもいい用語なのか、機体名なのかは分けましょう。
ユニコーンの小説でも《スターク・ジェガン》や《クシャトリヤ》といった機体名を《》で囲むという書き方がされていましたので、参考にしてみてもいいかもしれません。
それでは評価理由もお伝えしたいと思います。
引き込みの強さ
これは小説の構成上仕方ないのですが、アニメの前回のあらすじの直前に入る世界観の説明(ロボットアニメが好きじゃないと伝わらないやつ)をプロローグに置いていることで評価が分かれますね。
個人的には世界観の説明を全カットして、後から会話で明かすくらいのバランスでいいと思っているのですが……今どきはこの書き方は難解と言われてしまうんですかね?
ただイレヴン君は世間知らずなので、それに合わせて情報を開示する方が読者が一緒に世界観を憶えれると思ったので評価は7です。
設定の説明に過不足がないか
同上。
いや、物書きである以上は私もその気持ち分かるんですよ。
なんで戦ってるの? って部分を語りたくなるものなんです。
一年戦争が始まった理由とかネ!
しかしその部分は本編を読んだら分かるように作るか、後から設定資料を用意する方が読者の脱落を減らしやすいと思ったので評価は7とさせていただきます。
登場人物に好感が持てるか
登場人物はとても魅力的です。
しかしロボットものは自発的に喋るタイプのロボットという例外を除けばキャラ=機体に自然と繋がることがいい作品になります。
今のところ、イレブンの容姿が分からないため、機体とキャラが自然と結びつかなかったため、評価は8とさせていただきます。
物語の展開や設定に納得感があるか
設定はしっかり練ってあるし、展開にも納得感があるのはさすがです。
しかし、エンシスはドナートでしか入手できないのに、テレストリスが地球の資源採掘地域の大部分を押さえただけで善戦できるというのは不思議です。
もしかして、この世界の兵器は基本的に通常戦力(アセラントやワーカーではない)なのでしょうか?
それはこれから明かされるのかもしれませんが、現状では不明のため8とさせていただきました。
物語の主軸がブレていないか
ロボットものという部分はブレていませんが、三話以内では主人公が保護されるところまで話が進んでないんですよね。
もちろん白鳥の群れを綺麗だと思うあたり心がないのではなく常識がないだと思うのですが、そういう意味では主人公の再生の物語という部分は進んでいないため、評価は9とさせていただきます。
以上で『夕暮れの白鳥 ―最強兵器の生体ユニットが救われる道―』の評価を終了します。
この評価がお役に立てば幸いです。
今回はまことにご参加ありがとうございました。