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第50話【北の悪魔】

オーストラリアはある日目覚めたら家の前の庭に野良カンガルーがいることがあるし、
街路樹に迷子のコアラがおって警察が呼ばれることがあると聞いて
さすがはオーストラリアさん日本じゃまず考えられない世界観だな……

と思って数秒後( ゚д゚)💡はっとしました。

日本にもあるぞ 野生動物が街中闊歩している県が……!!



奈良 だっ!!! 🦌 🦌 🦌✨✨



京都も大好きなんだけど

奈良も好きなんだよなぁ……✨ いいよね~~~~~~~~~~✨✨

雰囲気は全然違う感じするけど、

なんかいいなぁ~~~~~~。

いつか【晴明】で溌春と蛍姫に奈良まで足を伸ばして小旅行させたい。



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夏侯惇
「俺は荀彧の気持ちは分かる。
 俺もお前に、生涯膝をつきたいとは思わない。
 しかし決して膝をつくものか、とは思わん」

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曹操
「難しい戦線は江陵だな。あそこは他国の戦線の影響も受ける。
 呉との交渉は重要だし。
 送り込むなら郭嘉か荀彧だ。
 郭嘉は人を誑し込むのが上手いが、才故に人を警戒させるところもある。
 落ち着かせるなら荀彧だろうな。
 合肥は明確な呉の防衛線だから、荀攸の方が適役だ。
 郭嘉は涼州方面に放つと面白い仕事をするかも」

__________


夏侯惇
「お前には俺が必要なんだから、
 簡単に郭嘉にくれてやろうとかするな、馬鹿め」

______


曹操

(郭嘉よ!)

 曹操は馬に合図を出し、瞬く間に夏侯惇の脇をすり抜けて追い越していく。
 清々しい草原の風を全身で感じながら、
 曹操は遠い地にいる友に心で語りかけた。

(新しい、広い世界を見ているか。
 ――その輝く瞳で!)

____________

曹操
 後ろを振り返った。夏侯惇がいる。
 その側に荀彧もいたら嬉しかったのにな、と曹操は素直に思った。
 仕方ない。
 何もかも思い通りにはならないのが人生だ。
 荀彧はきっと、それを最後に教えたのだ。

(それでも絶望することは無いのだということを)

____________


龐徳
「この世は今、どこもかしこも闇の中だ。
 志だけが、光となって己を導いてくれる」

______________


趙雲
 龐徳が最も死線に近いところにいる。
 馬超も、ああいう戦いをしていた。
 誰よりも死線に近い場所へ、自分が一番に駆けて行く。

____________


趙雲
 それは分かっていたから侮っていたわけではない。
 それでも一瞬首を取られかけた。
 明らかに、一人。
 張遼の近衛の中に、凄まじい剣の使い手がいた。
 一瞬の邂逅だったがそれが分かった。
 それに何か、奇妙な気配がしたのだ。

 ……一瞬背を襲った獰猛な気配を、趙雲はどこかで感じたことがあった。

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なんですが、全体的にちょっと長いです。
セリフでもいいんですが、状況を説明するために前後も書いているので長くなってるのがあります。

④は(郭嘉よ!)(新しい、広い世界を見ているか。その輝く瞳で!)

でいいです。分かりやすくするために前後も載せました。

⑤は(それでも絶望することは無いのだということを)

でいいですが、これだけだと何のシーンか分かりにくいのでこちらも前後抜粋。

⑧も「一瞬背を襲った獰猛な気配を、趙雲はどこかで感じたことがあった」の部分が欲しいんですが、分かりやすいように抜粋。ただし⑧は全体の流れの言葉運びが美しく秀逸なので、全体の流れごと見ていただきたいので全体を載せました。


②は以前言っていた【軍師にも戦略家としての個性がある】の部分。
曹操は人を見る目があった人のイメージ強いので、こうやって人材を的確に見定めているシーンとか書くと楽しいです。
主君がこうして一人一人の軍師の個性をちゃんと把握しているの、いいですよね~~~~✨

こんなに他人を見ることは出来るのに、曹丕を見る目は「こいつのことなんか見たくない!!!」って感じになっちゃうのか。恋は盲目と言いますけれど、人間の心は本当に感情が吹き出すと理性が飲み込まれますね。

人の心を侮ってはいけない。


③はシンプルに、こんなこと言ってずっと側にいてくれる親友わたしも欲しかった😊✨


④郭嘉は生きていたらほんとどこまで曹操に影響を及ぼすことが出来たんでしょうね。
単純に戦の勝敗とかじゃなくて。郭嘉は曹操の政の助言なども行えたと私は思うので。

崔琰とかもなあ。どうなっていただろう。荀彧も。

うちの夏侯惇は曹操に無遠慮ですが、実際の元譲兄貴はもっと曹操に心酔していて、敬っていたイメージがあります。つまり、もうちょっと距離感はあったのかなと。
なんでも心の内を話せるみたいなタイプではなかったのかも。
郭嘉とはフィーリング自体が合っていた感じするのが強い。

つまり共鳴できるので、

郭嘉が生きていたら、もう少し曹操は理性的になれた時があったかもしれん。
人間「こうだよな?」「うん」って共感してくれる人が隣に一人いるだけで心が落ち着いたりする生き物だからな。

④⑤なんかを見ていると、うちの曹操は肝心なところを()で喋って、表には出さないような描き方をされていることが多い。

あまり心の内を表には出さない人だったのかなと。

元譲兄貴はそれが分かっていても特に「話せ」とか言わないし、気にしないでいてくれるのが曹操は心地よい。元譲兄貴は曹操が話したい時にだけ話せばいいと思っている。

荀彧は真面目なので、曹操に話すことを求めない分、自分が色々考えてしまうのかも。

曹操からすると多少「もっと無遠慮に来い!」と思ってる部分はあるのかな。
郭嘉は本当に曹操の感情の動きを読むのが上手く、
かといって「何もかも分かっていますよ」みたいな顔もしないのが、この二人年齢が開いている美なんですよ。

郭嘉は人生経験だけは曹操に及ばないので、「殿は私よりも色んなことを知ってるはずだ✨」という絶対的な信頼がある。それがちゃんと曹操を敬うことにも繋がっているし、曹操からすると郭嘉は若いので、見ててシンプルに面白いんだと思う。

微妙に年下なら若さに嫉妬したかもしれませんが、

郭嘉ほど若いともう諦めがつくんだろう😊

だから無茶苦茶仲がいい。

年の離れた友達は、作るの難しいけど、出来たら本当に得難い生涯の友になると思います。

ニ十歳の時に四十歳の友達がいると思ったらちょっとびっくりするかもしれんが、

よく考えてみて下さい。

八十歳の時に百歳の友達がいると思ったら別に年齢差どうでも良くなってきますよね。

人間、そんなもんです。


⑥。この中では最も名セリフっぽい収まりの良さですね。
 現代でも分かるニュアンスだし。
 乱世も同じのようです。

 ……いや。

 もしかしたら、現代ももしかしたら【乱世寄り】になって来てるのかもなー

 確かに現代社会でも「自分を見失ったり」「自分を見つけられなかったり」「自分が分からなかったり」する人が総じて苦しみ暗闇の中に沈んでいくことが多い気がします。

 自分を知っているというのは、本当に強い。

 何が出来るか、
 何が出来ないか。

 それが分かっているということですからね。

⑧はさっきも言いましたが全体の言葉の流れが非常に美しいです。
 美しいやろ? としか言えません。フィーリングです。
 これが分からない人には何言っても通じない気がします。
 テンポ。
 音感。
 リズム。

 いいですね。

 長い文ですが、さらっと読めるし、
 なのに印象に残る。

 私が特に気に入っているのは

【それに何か、奇妙な気配がしたのだ】

 の部分。
 作者の実感が籠っている文章は大事だと言いましたが、
 あまり多用はしない方がいいですが、こういう「作者だけが感じた感覚」みたいなのを書くのも、効果的に使えば魅力的です。

 読み手は多分「何か奇妙な気配ってなんだろう?」と思います。

 この場合、あまりそこは詳細に書く必要はないかと。

 曖昧なばかりの文章は良くないのですが、
 時折は曖昧な表現で打ち捨てておくのも、アリです。技法です。

【奇妙】っていう言葉。

 私は好きなんですよ。
 
 不思議な表現だと思ってね……。

 何というかすごく広い守備範囲があるんです。

 いいニュアンスも、悪いニュアンスもある。

 実は私がこの世で最も怖いと思う感覚が【怖い】とか【恐ろしい】とかではなく【奇妙】なんです。
 例えば物陰に犯人が潜んでいる。
 悪い奴が通りの反対側からずっとこっちを見ている。
 怖くて、恐ろしいです。

 しかし、ある意味通報すれば良い。謎は無い。

 例えば家に帰ります。

 あれ?

 なんか……

 家具の位置が変わってない……?

 こういうのが一番怖い!!!!!!!!!!!😱

 別に誰もいないんです!!! 

 位置が変わったからといって何かが無くなってるとかもない。

 ただひたすら物が動いているだけ。

 こういうの【奇妙な出来事】って言いますが、

 奇妙な出来事が私は一番怖くて苦手。

 一番怖いわ!!!


 なんか一番、尾を引きませんか?


「なんだったんだろう……」と。


 でも、悪いだけじゃなく、私は文章として「特別」みたいなニュアンスで「奇妙」という言葉を使うことがあります。

【アポクリファ】でアポクリファリーグの優勝候補に【アレクシス・サルナート】という風を操る能力者がいるのですが、この人は実は「風に愛されている」みたいな表現をされることがある人で、この人がそこにいると不思議な風が吹くことがある。

これは実際には書いていないのですけれど、アポクリファは【精霊】とか【魔法】は存在しない世界観ですが(超能力みたいなのはある)、認識されていないだけで、私の描く作品の世界には万物に精霊の存在があります。つまり、アポクリファの世界にも誰も気づいていないだけで精霊は存在しています。

アレクシスは実は本当に文字通り「風の精霊に愛されている」ような所がある人で、
彼がいる場所に精霊が集まっているのです。

こういう人は非常に稀で、特異な存在。

「彼のいる場所には奇妙な風が吹くことがある」

そういう文章を私は好みます。

不思議な風、とかも言いますが。

とにかく説明出来ない何かがそこにある時、

【奇妙】という言葉を使う。

皆さんこの【奇妙】という言葉にどういう印象を持ちますか?

大抵はあんまいい印象を持たないのでは?

私はそうとも限らず、多層的な世界観を二文字で言い表す、いい言葉だよなあと思っています。

だから、この【奇妙】という言葉をいい意味で使えた時、妙に嬉しいのです。
気に入ります。

そういえば司馬懿が陸遜の才能を司馬孚に説明する時も

「あいつの周りには奇妙な風が吹くことがある」

みたいなことを言っていました。

あまり通常、いい意味で使わない言葉とかを。

そういうものを使って明るい表現に転じられた時、特別印象的になることがあります。


とても高度な技術ですけどねこれも。


ただ【奇妙】の使い方が上手い人が私は大好きなんですよ。

【奇妙】という言葉をやたら輝かせる使い方を出来る人がいるんですよね~~~~。

或いは、そういう類いのものを。

悪いと決めつけられているようなものを使って、

美しい文章表現にする人って、やっぱり凄いと思うし、なんか素敵です。

まるで死んでいた言葉に命が吹き込まれるみたいに輝く。



【それに何か、奇妙な気配がしたのだ】



完全に作者の主観ですが、
その時趙雲が感じ取った大きなエネルギーみたいなものをこの一文で肌に感じられる気がします。

そのあとに「一瞬背を襲った」という文が続きますが、この時「……一瞬」と三点リーダーがついています。
これは迷い型の三点リーダー。
実は本能的に趙雲はこの時の相手に直感が走っています。

「どこかで」

と言っていますが、そんなわけがあるわけないと思って盲点になっているだけで、
本能はすでにはっきりと相手を捉えている。

確信ない時って人って弱気になるじゃないですか。

「そうじゃなかったです!」

とはっきり言う時文頭に三点リーダーなどいりませんが、

戸惑いがあり自信がない時

「……そうじゃなかったとは思います」

みたいな言い方になりますよね。

迷いが出ているニュアンスです。

その趙雲を迷わせた理由が【奇妙な気配】なのですね。

不気味な色は出ていますが、しかし色鮮やかなのです。

【奇妙】という言葉を色鮮やかに使える人、センスを感じて私は好きですね。

上手いんだよな~~~~~このひと! 書き方が!!🥰


どれも個性があって、言葉の意味があって、良いが、

固有名詞が多いので、やはり⑥にしておきましょうかね。


____________


龐徳
「この世は今、どこもかしこも闇の中だ。
 志だけが、光となって己を導いてくれる」

______________


⑥のセリフもこうして眺めるとすっごい実感籠っています。

このセリフ書いても、他の文章が緊張感無いと、やっぱり中身スカスカのカッコつけセリフに感じる部分ある気がする。

でも私の場合混沌とする世界とか、人間の心とかをちゃんと描き出せているのでこういう言葉もパワーを感じますね。

龐徳はこれから死にに行こうとしていますから、そういう人がこういう「光ある言葉」を口にするというシチュエーションがいいです。

こういう描き方をすると、決死隊も、ただ絶望があって、希望は一つもないみたいな感じ方にはならない。

絶望の底で、まだ他人にこういう言葉を掛ける力がある。

こういう書き方をすることにより【強い人だな】という印象を付けられるんですよ。

強い人の描き方とかも色んな工夫が出来ます。

ただ優良な能力を張り付け、戦闘力を高くし、
何でもできる=強いひと

みたいな描き方は短絡的です。
私が目指すのは【魅力的な強さの描き方】だったりします。

人間の強さを感じさせる。

色んな書き方を会得したいですね😊

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