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某ガードルフと某ディーノの受難 ⑫

「それ嘘だから! 母の嘘だから!」

蹴り開けられた壁の穴から、ディーノが飛び出してきて、オリヴィアの手をぐっと握りしめた。

「頼むから! 子どもを産んだ直後に父や母みたいな呪文を延々と唱えないで! トラウマになるから! 生まれた瞬間に、ここにいるのはマズい! 洗脳される! 即座に逃げる! なんて、逃亡計画を立てざるを得ない! いきなり苦難の人生なんて、ハードモードをボクとオリヴィアの子どもに与えないで‼」

口から唾液を飛ばす勢いで、ディーノから告げられて。
オリヴィアは「は、はあ……」と目を丸くした。

そしてガードルフは。
壁の穴から出た後、ディアヴォルが穴から出てこないうちに、素早く穴を塞ぎ、更に結界まで張った後、ウィスティリアに告げた。

「……とある動物の雛は、生まれて最初に見たものを親と思う」
「は、はい? ガードルフ様? いきなり何のお話を……?」
「同様に、卵から孵ってすぐに、延々とオカシナ呪文を告げられると、その呪文をまともに記憶してしまうのだ。魂に刷り込まれるほどに……! 嫌だと思いつつも、脳から離れないのだ……!」

ガードルフの肩が、わなわなと震えていた。

「は、はあ?」
「故に、この私も。悔しいことに、おかしな文言を、無意識のうちに発してしまう病に侵されている」
「え、え、え⁉ 病、ですか⁉」
「病……、いや、呪いかもしれんが」

そういえば……と、ウィスティリアは思い出した。

初めてガードルフと会った時。

『漆黒の天使様』や『黒い翼の御使い様』とガードルフを呼ぼうとしたら、『俺は他の愚鈍な愚民たちとは違って、万能の、特別の存在なのだぞ』などと主張するような、そこはかとなく恥ずかしい名称は……と、言われ。

更に、ウィスティリアが で、では『紅蓮の炎を身に纏う高貴なる魂の……』と続けたら。
『闇の深淵より現れし爆炎の御使い』
『理《ことわり》より外れし静謐なる魂』
『混沌より産まれし闇の世界の構築者』と、ガードルフはすらすらと答えてきた。

なるほど、とウィスティリアは思った。

生まれて直後の記憶は、その後の人生に多大なる影響を与えるのね……。




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短いですが!
全裸待機は寒いので! 
今回ガガガと書きました!

続きはまたいつか……。がんばります……。

2件のコメント

  • 続きありがとうございます!
    腹巻きをいただきましたので、無事に風邪をひかずに待機できました\(・o・)/

    いやー、産まれた瞬間から厨二に育つべく仕込まれていたなんてwww

    いつか産まれる四人の間の子供をおじいちゃんとおばあちゃんの魔の手から守れるのか、心配ですねw
  • DiaboloXxX様
    ありがとう! 風邪ひかずに何よりです。あ、レッグウォーマーとマフラーも……!

    生まれた時から洗脳教育。ジジババこわ! 逃げろ孫! ですね!
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