しばらく考え込んでいたウィスティリアだったが。
突然「ふふふ……っ」と微笑んだ。
「リア?」
不思議そうに、ガードルフがウィスティリアを呼んだ。
「ああ、いえ。ごめんなさい。よかったと思いまして」
「はあ? よかった?」
いきなり攫われて。
ハトとカラスに出会って。
わけのわからない状況で、オカシナ呪文やら何やらを告げられたのに。
「ええ。だって、ガードルフ様のお父様とお母様、それから弟様とオリヴィア様。皆様にお会いできたのですもの」
にこにこと笑うウィスティリアが一同を見渡す。
「改めまして。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。特にお母様。出産準備や種族の特性など、知らないことを教えていただけると嬉しいです」
素直に挨拶するウィスティリアに、ティエンスーは。
思いっきり飛び上がるとウィスティリアに抱き着いた。
「あああああ……っ! かわいいわ~! 不愛想なガッちゃんのお嫁ちゃんがこんなにも素直でかわいいなんて~!」
きゃいきゃいと喜び、そして、跳ね、駆けまわるティエンスー。
その様子はまるで三歳児。
ガードルフとディーノは呆れたが。
オリヴィアが「あ、あの。お義母様! わたくしも、その、よろしくお願いいたしますわ……」と言って、ティエンスーを更に喜ばせた。
「オリーちゃんも大好きよおおおおおお!」
犬は喜び庭駆けまわりなどというどこか遠い国の歌が、ガードルフたちの脳内に廻った。
と、同時に、
「嫁たち! この義父とも愛の抱擁を……」
ディアヴォルが壁向こうから叫んだ。
が、阿吽の呼吸でガードルフとディーノが結界を張りなおす。しかも三重四重五重にもだ。
その間に、ティエンスー、ウィスティリア、オリヴィアの三人は。
三人一緒に手と手を合わせて、楽しそうなお遊戯会……ではなく。女子会モードできゃあきゃあと楽しそうに喋り出していた。
「…………兄よ」
「…………なんだ弟よ」
「嫁たちが仲良くなってよかったと言うべき? それとも……」
ガードルフは無言だった。ただ、眉間の皺が深い。
何にせよ。
嫁たちと母が仲良くなってしまったこと。
それが、ガードルフとディーノの最大の受難の始まりになったのだ……。
終わり。
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仲良きことはよきかなよきかな(笑)
長々とオツキアイいただきまして、ありがとうございます!
分散していると読みにくいので、ちゃんとまとめて投稿しようかなーどうしようかなーって感じです。
でもこの話、お遊びだしなあ……。ちょっと考えるー
では、また!