オタの人たちが1990年へ行くタイムトラベルものです。
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引いたのは迅速な行動だった。
部屋の散らかりぐあいをなんら気にもとめず、迷いなくブーツを脱ぎ、さも自宅であるかのようにあがりこむ。他人《ひと》の家に入る挙動ではない。
風呂とトイレをさっと覗くと、居室へ移動。ナツメ球がぼんやり灯る室内を一瞥後、蛍光灯のひもを引き点灯。再度、すばやく見渡し、カーテンをあけベランダを、押入れの戸をひらき上下段をチェック。ここまででものの五秒か十秒。
あっけにとられて見ているあいだも、PC-9805の電源を入れ、起動するうちに専門書やノートを拾いあげていく。
PCの画面上にプロンプトが表示されると「パソコン通信につないでくれ。たちまわり先、BBSでの動向の確認を」と指示。
かたときも手を止めることなく、タンスをあけ、本棚をあさり、冷蔵庫までもひらいて、持参したカバンにアニメ誌や手帳、郵便物といった書類、フロッピーディスク、カセットテープにビデオテープと手あたりしだいに詰め込む。
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非バブル世代もノープロブレム。
時間旅行 in 平成レトロの決定版『iqqo ⇆ zozo(イッコ・ソソ)』の物語もいよいよ佳境へ。
伏線はりまくり、難易度SSSSSの激ムズ暗号をはじめ、謎解き要素が盛りだくさん。
このイカれた時代へようこそ!
君は生きのびることができるか?
https://kakuyomu.jp/works/1177354054896495855/episodes/822139840521874729