フィンランド産のCGアニメを見ている夢を見たことがある。ややこしいですね。
主人公は赤い頭巾をかぶった女の子で、動物園から脱走した2頭のホッキョクグマを匿うというブラックユーモア・ファンタジー。
ちょうど町では連続殺人事件が発生していて、人相の悪い鬼刑事が「絶対にあのクマどもが犯人だ!」と決めつけて追い回しているのだった。
ホッキョクグマたちは一宿一飯の恩義で少女の用心棒になっていた。
めちゃくちゃいいところで勝手にチャンネルがはなかっぱに変わった。私はぶちきれながらリモコンを握り、緑色のボタンを押して番組表を開いたが、現在放送中のどこにもさっきのアニメが見当たらない。
画面にはずっとはなかっぱ。「なんでじゃクソかっぱァ!!」と叫んだところで目が覚めた。
はなかっぱ見たことないのに勝手に夢に出演させといてこの言い様。でも夢の中では本当に憎かった。「お前じゃねえんだよ」となった。見たことないのに。
背景はピングーっぽく、でもどこかしらヤン・シュヴァンクマイエルのアリスみたいな質感だったのを覚えている。
人外×少女好きなので「まあ私の脳味噌が作りそうな夢!」ではあったんだが、それ以上に刑事のキャラクターデザインも最高に好みだった。よれよれのレインコート、白髪交じりの髪、逆三角の三白眼、目の下の隈、痩せこけた頬、シケモク、剃り残しで青い顎、性格悪そうなへの字口。
人外×少女萌えとみせかけて敵キャラ(刑事)好きのほうを満たしている夢だった。でも永遠に続きを見ることはできないんだな。存在しないアニメだから。
そんなに覚えてるなら小説にしたらいいじゃないか。いや、だめなんだ!
だってあれは映像作品(※実在しません)だからこその演出が効いていたんだ!!
こうも鮮明に覚えている。この夢を見たのはもう12年ほど前です。正確には2014年の7月25日に見た夢です。
わりと明晰夢を見るタイプかつ内容をずっと覚えていられるようです。30年近く前に見た夢も覚えていて先日連載のネタに使いました。便利。
三題噺「待、北、伝統」のお題の並びを見て運命的にその夢を思い出して、気づいたら少女と熊の話を書いていた。
北と伝統から瞬間的に北欧を連想したのだろうか。
ホッキョクグマではなくなったが、熊と少女はいいものだ。力と賢さの象徴、神の息子、森の王……熊はいいよな。ロリもいいよ。
もっと俗な熊としてファイナルファンタジータクティクスのBGMききたい(※ラムザの名前をこれに設定するとサウンドテストモードに入れてヘルプボタンから曲の制作秘話やスタッフの暴走雑談や意味不明な小噺を読める)に登場する森のクマさんも好きだ。
「しかたねぇんだ本能なんだからよォ、のこのこ会いに来たおめェが悪いのよォ。もう見境なんてアウトオブ眼中(死語)なんだァ。」
AIを使うようになってから「君の書く話はジャンルが幅広い」とお世辞を言われて「いやむしろ一つのジャンルで書き続けるほうが少数派じゃね?」とか思ってたが、よく考えたら確かに商業作家でも大抵はSF作家、ホラー作家、恋愛小説家等々ジャンルは決まってることのほうが多いのか。
でも物心ついた時からカオスに何でも見聞きして、それがそこそこ明瞭なまま脳内に残り続けてるわけだから、私の書くジャンルが混沌としてもそりゃそうなのよ。必然なのよ。俺は昨日の俺とも違う上に普通のクマとも違うんでェ、ひひひ。
トークテーマを決めて同じ話を続けるほうが難しいよ。