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【魔導士物語】第十三話「思惑」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/2912051603370262071

そんなわけで、第十三話「思惑」です。

小夜と忠興が茶番を演じているのは、エイナとシルヴィアを引っ張り出し、叡の大軍にどうやって立ち向かうつもりなのか、その手の内を探るためです。
参謀本部のマリウスは、エイナたちにできるだけ能力を見せないよう、釘を刺していました。
魔法や幻獣の知識を持たない叡軍に最大限の衝撃を与えるには、情報漏れを防がないといけません(どこに間諜が紛れているか分かりません)。

同時に、本来の王国の目的は羅の国を開国させ、交易を開始するためなので、大き過ぎる威力を最初から見せてしまうと、王国が羅の国を侵略するのではないかという、警戒を抱かせるのを防ぐ意味合いがあります。
戦争に突入してしまえば、彼女たちが暴れるほど多くの恩を売ることになりますから、羅の国は何も言えなくなるはずです。

さて、羅の国は十二氏族による連合国家で、ちゃんと王が存在します。
王はで独自の軍事・経済力を持たず、対外的な交渉や交際が役目となります。
任期は十年と決められていて、十二氏族が持ち回りで担当します。大抵は当主と跡取りを除く次男以下から選ばれます。
王が任期途中で病死した場合は、同じ氏族から再度王を出すことになっています。

各氏族には百二十年に一度、王の順番が回ってくるのですが、一族から王を出したからといっても、大きなメリットはなく、逆に体面を保つための経費の支出割合が増やされるので、あまり歓迎されていないのが現状です。

したがって、交易の是非を判断するのは、沿岸部を支配する最有力氏族、藤野家ということになります。
藤野家が許可を出せば、他の氏族たちはそれを追認するのが決まりで、王はただ調印するだけなのです。
もちろん、他の氏族にもそれぞれ担当する分野があり、その氏族が決めたことは、例え藤野家であっても反対できません。

さて、次回から叡との戦争準備に入っていく予定です。どうかお楽しみに!

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