すごい、これを書いたのが同じ人間かと思うくらい上手い作品でした
少し短めに
青山椒はカラメルようでまだ/隣乃となり
https://kakuyomu.jp/works/2912051599787125009始まり方が「というらしいのだ。朝顔じゃなく、あさがお。」の時点でかなり完成されているのは明白で、5/7音も去ることながら作品全体に通底する句読点の使い方のうまさがすごい!凄すぎる!
「にーぜろにーよん、夏。」のところは本当に、ひらがなも使えるし漢字も使えるの最強だなと思いました。隣乃さんの前の作品(下記の作品)は漢字の気魄でごり推してくる非常にエネルギッシュな作品だったのですが、こちらは起きている出来事は非常にエネルギッシュなのに、語り手の癖とひらがなのおかげで幾分中和されていると思います。語尾はそれ自体を見れば硬いのに、柔らかい雰囲気を醸しているのは自由に並んでいる言葉のおかげだと思います。
(
https://kakuyomu.jp/works/822139837192133606 「うる/隣乃となり」
素晴らしい作品なのでこちらもぜひ)
また、「風の遊泳、スタートか。」「アワー・クール・プリンシパル。彼の一人称はよくブレた。」「見える、ぼてーっと寝そべる雲」もすごく上手くて、「彼の一人称はよくブレた。」は本当に上手いし真似できないと思いました。
冒頭の「というらしいのだ。」もそうですけど一単語でズバッと最初に行ってから続きを言って、その続きをいう文面もすごい途中で切ってくるからずっとテンポが上がり調子のまま読ける。「すご!」とずっと思ってました。
言葉だけでなく起きている出来事も自由で、奇を衒うような部分は全くなく、むしろシームレスにつながっているのがすごかったです......
自然というか、「そうだよなぁ、校長先生は植木鉢に埋まっているものだよなぁ」と思わせてくれる力があります
語り口の静けさがここにきて影響を及ぼしているのかもしれません
(改めて文章がすごい!)
断定がずっと続く分「僕はうれしいのかもしれない。」のかももよくて、異化効果(これもずうっと、最初から最後まで続けて行われてきたことですが)がすごい上手く作用していると思いました
なんじゃこりゃ
計算され尽くしてるのにここまで自由に飛び回っている
(そして、そこはかとなくタコピーの匂いを感じた......
「にーぜろにーよん、夏。」のところで特に......
これは感想というか個人の観です)